前提:タブレットPC購入検討の方へ。
今年の5月21日に発売されたiPad Proなのですが、5月末まで日本に一時帰国中だった時に購入していました。
12.9インチの方で、発売されて3ヶ月くらいは店頭品薄状態だったと思いますが、運良く発売日から1週間程度で予約無しで購入出来ました。
9月にiPad mini 6が発売され凄い人気のようなのですが、iPhone13 Pro MAXで良くね?8インチ程度でApple Pencil要るか?と。
なので、今更ながら頑張って12.9インチiPad Pro推しをしようと思って書きましたので少し長いです。
購入のきっかけ。
出張族である私は、出張や一時帰国の際に持って行く荷物の中に本を数冊入れるのですが、1冊読めば良い方でほぼ毎回手を付けず仕舞いが多く、無駄に荷物と重量を増やして筋トレしている状態でした。
また、ノートPCも持ち歩きがしんどくなってきたし、重い処理もしないけど画面は大きいに越したことはないのであると言いな〜、と思っていました。
一時帰国から再び向かう中国へのフライト直前に発売され、免税で買えるならそれも有りと思って量販店やApple Store数店回ったものの全く在庫がなく、最後に中古PC屋さんのサイトをたまたま覗いたら、新品でお目当てのものが1台だけ在庫があったので即購入。値段は通常価格から4,000円くらい安かった上、更に一時帰国者特権の消費税免税も受けれました。
発売当初で新品を最も安く購入できたケースかと思います。ほんとラッキーでした。

外観と仕様。
購入したのは12.9インチ・Wi-Fiモデル・128GB・スペースグレイのタイプです。
本体外観は、多分前モデルと見た目やサイズはほぼ変わりませんが、厚みは0.5mm厚くなりましたが分かりません。
重さはWi-Fiモデルで682g。片手で持つ分には問題無いですが、片手で本体持って操作するのはしんどいです。
基本的には剥き出し使用せず、ケースに入れて使用する方が良いと思います。
仕様はCPUがiPhoneと同じAシリーズからMacBookでも搭載されているアップルシリコンのM1になりました。
CPUのシリーズが変わるのは、ソフト面でも大きく変わっていきます。
MacでもIntel製に切り替わった時にソフト関連も一気にIntelに対応する方向となり、最終的にはIntelより前のCPUでは対応しなくなりましたので、このタイミングで買うのは悪くないと思っています。
またMacもM1なので、長い目で見た時にPC寄りの事が出来る様になるかと淡い期待をしていますが、まだその恩恵を受けてはいません。

見る。
12.9インチ、やっぱり大きいです。なので、前述の通り重量重いが見やすいです。
そして画質もとても綺麗です。iPhoneのOLED並に綺麗です。黒が真っ黒。
120Hzのディスプレイです。120は1秒間に捲るコマ数で、画像の動きが同じ速度ならコマ数が多いと滑らかに見えます。(言葉で伝えるのが難しい。)
YoutubeやNetflixなどの動画を見る分にはPCよりも適してます。
書籍もAmazonなどで買ってKindleアプリで何百冊も入れても1gも重くならず、いつでも好きな時に買って読めますが、文庫本と違って折り畳めず大きい為、混雑した電車の中では読み難いでしょう。
個人的には本は紙の方が読み易いのですが、場所取らず重量が増えないメリットの方が大きいかな〜。
外出先でPCをタブレットのようにして電子書籍は読めませんので、タブレットならではの使い方となります。
iPad mini 6でよく言われる「ゼリースクロール現象」について。
この現象は画面をスクロールさせると、画面の一部がズレてスクロールされてゼリーのようにぐにゃぐにゃってゼリーのように動いて見える現象です。
iPad mini 6はよ〜く見ると発生しているのが見えます。iPad mini 5でも同様の現象は発生しています。
(文書の説明難しいのでYoutubeで見て。)
しかし、iPad Proでは120Hzで駆動しているからか、ほぼわかりません。優秀です。
見るを重視するなら画面大きいは「正義」ですが、個人ユースならこれ以上大きくする必要は無いと思います。

入力する。
画面にキーボード表示されますが、片手で入力は結構しんどいです。まともな作業は出来ません。
ノートPCのような使い方をすることを前提にキーボードは必須かな。iPad専用のMagic Keyboardは悪く無いんですが、重い(600g以上)・高い(40,000円以上)・なのにファンクションキーがないので、iMacとかに付属しているMagic Keyboardを使用しています。傾斜が有り打鍵感もこっちの方が好みで打ちやすく、キーボードの幅とiPad Pro 12.9インチの全長がほぼ同じ、Bluetoothで普通に接続で好きな場所に置いて使用出来るなど使い勝手が良いです。
Apple Pencilは頻繁には使用しませんが、仕事の手帳代わりで使用しているので、ノート感覚で使用できます。
アプリ次第ですが、ペンと消しゴムの切り替えがPencilに2回タップすれば切り替え出来ます。
タップの反応が良いので、意図しない時に切り替わる時がままありますが我慢できます。
これまたアプリ次第ですが、タッチパネルがApple Pencilでの接触と人の手の接触を判別して、画面をなぞる時にPencilだと線が引かれるのに、指だと画面スクロールしてくれるといった感じになったりします。

編集する。
音楽・動画編集は動画を少しやってみただけですがマシンパワー的には気になりません。4K出力とかだとわかりませんが。
アプリ自体がPC版よりも『同じアプリなら』機能制限的な事が多いです。例えばiMovieだとエフェクトの種類が少ないとか。iPad1台で全てを簡潔させるならPCで使用しているアプリのiPad版ではなく、iPad専用で開発されたアプリの方が作業が捗ると思います。
マウス接続も普通に出来ますし、Macとは異なりタッチパネルやApple Pencilもあるので、上手く使い分けが出来るとストレスは無く作業ができます。
文書作成は前述通りにキーボードがあればほぼほぼ問題無いですが、文字検索などで表示される方法に少し違和感を感じるかも知れません。

カメラ撮影。
バックカメラは2眼レンズで・・・と綺麗に撮れるかも知れませんが、ほぼ使いません。
重い・ケースがあると画面を保護するカバーが邪魔など使い勝手がかなり悪いです。
3脚に固定して映画撮影のようにするなら別ですが。
フロントカメラは良いのか悪いのかわかりませんが、センターフレーム機能が面白いです。
映っている人が動いてもセンターになるようにカメラが動く(実際のカメラは動きません)ので、Webでのミーティングでは便利かも?

アプリ。
iPadOSに最適化されたアプリが増えてきていますが、基本的にはiPhone版アプリがベースになっている多い為か、前述のiMovie然り、MicrosoftのWordやExcelなども機能ではPC版に劣りますし、Webミーティングでよく使用するTeamsアプリも画面共有時はファイルを指定出来ず、iPadが映っている画面を共有する事しか出来無いので、PC版と比べると劣ります。
基本的にはiPhoneでインストールできるアプリは大体インストール出来ますが、iPadOSに最適化されていないものであれば、iPhoneと同じ表示となり画面が大きい分拡大されて表示される感じとなります。
画面が大きいとSplit Viewという2つのアプリを同時に表示し作業ができますので、作業は捗ります。
ファイルアプリは、iPadOS15から搭載されたウィジェット機能でPCのデスクトップのような表示にして使うことが可能ですので、格段に作業製が良くなった感じです。

Macとの連携。
Apple製品の連携は非常に優秀です。
MacのデスクトップにあるファイルをiCloudに繋げておくと、iPadのファイルアプリからそのファイルに入ることが出来ますし、それを前述のウィジェット機能で直ぐに開くことが出来て、当然保存もできます。
SidecarもMacと画面サイズが異なるものの、無線で2画面表示が直ぐに可能です。その状態でiPadで使用しているキーボードでMacの操作もできます。
MacOS Montereyでは、ユニバーサルコントロールというApple製品キーボードやマウスがSidecar使わずに連動・ファイルの移動や保存が出来る機能があり、ますます連携強化がされます。
※ユニバーサルコントロールはMacOS Monterey配布開始時に使用出来ません。21年秋に配布予定
その他の機能。
アプリの内容にはなりますが、iPadのアプリは基本的にiOSのアプリがベースとなっています。
LINEやWechatなどのメッセンジャーアプリもiOSベースとなっていますので、iOS版とほぼ同じ機能が使用出来ます。
なので、リアル店舗でのQRコード決済もiPadで行えますし、中国では公共交通機関乗るときは必ず健康カードの提示を要求されますが、Wechatでバッチリ表示され使用出来ました。
iPhoneが紛失・故障・修理中などで使用出来ない時でも暫定使用として全然使用出来ます。
(昨日、自分のiPhoneの修理でApple Storeに端末を預けていた時に試して出来たので助かりました。)
これはMacでは出来ないワザです。

イマイチな点。
値段以外を書くとすると、PCっぽく使えなくはないがPCの完全な代わりにならないです。
PCと同じアプリは基本貧弱、同時作業し難い、など細かい点も挙げると色々出てきますが、割り切るしか無いと思ってます。高い買い物なので割り切れないのですが。
最後に。
使用している私自身がiPhoneやMacとは違い、絶対に必要な製品ではないように思いますが、スマートフォンでもPCの間を埋めてくれる存在だったり、日本だと個人事業主が支払いのレジ代わりに使用するなどタブレッドならではの使い方も出てきています。
スマートフォンは新しい使い方の広がりがほぼ止まってしまいましたが、この製品は使えば使うほど奥が深い製品のように感じました。
Macとの連携強化、iPhoneが無い時の保険、比較的長期間最新のOSにアップデート出来るなどを考えたら、もっと面白い使い道がありそうなので、大事に長く使っていくつもりです。
日本時間10月19日早朝にAppleの商品発表会で、M1 ProとかM1 MAXという化け物CPUを搭載したMacBook Proが発表されました。
スペックも真のPro仕様なだけに価格もPro仕様(最低価格239,800円)となっており、持て余すだろうスペックと増加した製品重量、非常に高価になった内容を見たら、ほぼ同等の価格でM1 MacBook Air+iPad Pro 12.9インチのセット(約5,000円高い)の方が、使い道が広がり面白いと思いました。