旅行

春節後の初出張はどんな感じ?(鉄道編)

省を跨いでも隔離は無いようです。

前提:中国国内で出張行く人。

日本へ一時帰国が出来ない状況での初の長期連休も終わり普通の生活が戻ってきましたが、仕事(営業)をやっているのでどうしても出張は付き物です。こんな時にやはり出張が入って行く事になったので、その内容でも少し書いていきます。

鉄道乗るの、大変じゃないの?

今回は広州〜厦門市内への移動です。中国国鉄は切符買って改札行くまでが本当に大変で・・・、というのは私が去年日本で10ヶ月仕事をしている間に大きく変わっていました。細かい話は今度日本の新幹線との比較をしようと思っていますのでそこで説明しますが、チケットはアプリで購入できます。スマートフォンと決済手段(Wechatや支付宝、中国の銀行口座など)がなければ、駅の窓口で購入します。もちろんアプリには自分のID(パスポート番号など)の登録は必要です。今後使う事が全く無いんです・・・。

左が中国国鉄アプリ。真ん中と右が安全なエリアにいた事を証明するアプリ画面。

広州南駅というターミナルに到着です。まず駅の建物に入るために、「私は新型肺炎の危険性の地域には言っていません!」と証明する画面を見せる必要が有ります。地域によって色んなWechatのミニプログラムが有りますが、基本はどれも同じです。公共施設や政府機関施設・お客様訪問時でも要求されますが、2種類のミニプログラムを入れておけばまず問題無いと思います。
1つはQRコード。これはコロナ危険エリアに行くと外枠の色が変わるようです。青・緑・黄・赤の4種類?実は青から変わった事が無いので細かくは知りませんが、保安官が一眼でわかるようにする為の措置だと思います。当然読み込めば行った場所がわかるようになっていると思います。もう1つはQRコードでは無いですが、似たようなもので画面に14日以内にいた市が一眼でわかるようになっています。こちらも緑・黄・赤の3種類?に色が変わると思われます。これを見せてコンコースへ。コンコース・改札入る・改札出るの3回パスポートで認証を受けます。アプリは使いません・・・。

左:駅に着くと改札があります。外国人は基本「人工・・・」へ。中:荷物検査で全員対応。右:エスカレータの手すりに消毒。これは良いね!

広州南駅ですが、15面28線の大ターミナルでコンコースも広く椅子もたくさん有りますが、あまり座るところ有りませんでした。見た雰囲気ですが、20年1月の春節前と記憶ですが比べると若干少ないように感じました。
昼食を取っていなかったので、ここで昼食を取るのですが、アメリカ系大手チェーン店が大きく陣取っていました。コンコース内だけでKFC4店舗、マクドナルド(以下マクド)3店舗、スターバックス(以下スタバ)3店舗と日本では有りえないような状態でした。そういえばこの駅には「すき家」が入っていました。広州は日本人が多いのでそれを見越しての事でしょうか?

広州南駅のコンコース。日本の駅とは異なり、空港に近い。マクド・KFC・スタバが大量!すき家もありました。
また改札があります。外国人は基本、右の人工・・・の方。駅のプラットホームは壮大です。

ここから約5時間の長旅

広州南駅で新幹線(中国語で高铁(ガオティエと読みます))に乗り込みますが、まあ日本のものとパッと見は同じような感じです。乗車率は80%以上有ったと思いますが、多くの方が大きな荷物を持っているので、混んでいる感が強かったですね。乗車し次の駅が終点の深圳北駅なのですが、走行中はとても静かで日本のものと変わりません。何ら変わり有りませんね。速度は最高速度350km/Hなのですが、そこまでは出さずに走行していたと思います。

中国新幹線。一部違う列車の座席を映してますが、日本と似たような感じ。作りが甘い部分が一部ありますが。

走行しているうちに深圳北駅に到着。全員降りるのですが、乗り換える為、乗り換え口へ。実は今回初めて乗り換えをする事になったのですが、広州南駅で行った内容と全く同じで、アプリで危険地域に行っていない事を見せ、コンコースにはパスポートを読み取って確認取れればコンコースへ。
この駅ですが、広州南駅ほど大きくは無いですが、それでもかなりの大きさ。KFC、マクド、スタバのUS3大チェーンはもちろん健在。先ほどは書きませんでしたが、KFC、マクドはエキナカ・エキチカ(近いの方)の店は郊外の同じチェン店と比べてかなり値段が高いんですね。イメージでは1.5倍くらい。例をあげると、マクドのソーセージマフィンをエキナカで買うと単品で12.5RMBだったと思いますが、郊外で買うとマフィン+コーヒーSサイズ付きで12RMBといった感じです。しかし、スタバは良心的でエキナカでも郊外でも値段変わりません。ステキと思いきや、アメリカンコーヒーの中杯(Tallに相当)が25RMBとそもそもお高めで更にアメリカンですが結構な量のお湯でコーヒーを割っていて味が薄い!アプリで購入する時は濃くできますが、濃くすると値段が上がるですよね。

そうこうしているうちに厦門行きの列車(中国語で火车(フォーチェーと読みます))が来たので乗車。こちらは日本でいう特急列車に相当しますが、高铁よりは若干安っぽい感じがします。これで時速200km/Hで4時間乗りっぱなしで厦門へ。途中の車窓は映していませんが、広州・深圳とは違い田舎な風景と途中駅についても昔ながらの建物が多いです。

4時間も乗っていると流石に眠くなって、少々寝ておりましたが終点なので寝過ごす心配は有りません。無事に到着。もちろんパスポートで改札を出るのですが、省を跨いでいるので前述のアプリのミニプログラムを見せて外に出れました。乗り心地は日本とそう変わらないのですが、イチイチ面倒では有ります。
厦門は街が綺麗で観光する場所もあるので、日本人に人気がある街のようですが、確かに綺麗な感じはします。地下鉄も路線が増え、BRTも空港まで走っている為、移動にも便利だと思います。
厦門に来たら、必ずやる事が有ります。それはモスバーガーで食事です。広州にも2店舗あるのですが、食事する時間にその店の周辺に行く事が無くなかなか口にする事ができません。福建省に4店舗も厦門駅の近所にも1店舗あるので、早速行ってみました。なぜか行く度に店の場所が微妙に変わっており毎回困りますが、何とか見つけて早速晩御飯を頂きました。2つ買って39RMB。日本より安いのでは?と思いますし、クオリティもほぼ変わらないので満足度高いです。なぜもう少し店が増えないのか?モスバーガー頑張って欲しいですね。

厦門到着。市街地の写真を撮っていたと思ってましたが、漏れてました・・・。
厦門と言えばモスバーガー。日本と味ほぼ変わらない。美味いです。

翌日仕事を終えて帰るのですが、車での移動で少し街並みを見ましたが、やっぱり良いですね。香港に少し似ている感じが有りましたが、街は香港より綺麗だと思います。
帰りの鉄道は厦門北駅から乗車で寝台車でした。2段ベッドが2つベッドが有って最大6名座ります。何故か私の指定席に座っている方がいらっしゃったので、少々やりとりして無事に着席出来て4時間弱乗りっぱなしで家路に着きました。

厦門のもう1つの大きな駅。乗り込んだ列車は寝台車。ここに6人乗ります。

最後に

私が一時帰国する前はアプリでチケット購入しても紙のきっぷが必要で受け取るのに窓口で1時間とか並ばないといけなかったので、本当に楽になりました。
領収書なるものは、なぜかアプリでは発行出来ず、窓口に並んでもらう必要がありますが、窓口の行列も少なくなってましたので、総じて改善されています。
また、深圳〜厦門間も21年4月から走行速度を上げて、2時間30分程度で結ぶようです。おおよそ1時間くらいは短縮になります。
現在進行形で改善・進化していく中国の高速鉄道、初めて日本から中国に来た人であれば、中国のイメージが大きく変わると思います。

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