個人的には歴代Airで最も良いです。
前提:MacBook Air購入検討者。
日本では緊急事態宣言が出て、在宅勤務が増え、Webでミーティングが多くなり、たまの外出や出張が有っても打ち合わせはWebミーティングって事も多くなり、今まではパソコンなんで重い処理をこなす事は業務上ではそんなに無く、そこそこ動けばいいや〜、という感じでしたが、Webミーティングで他のソフトの画面共有とか、同時にソフトを走らせる事やミーティング画面のキャプチャをすることも出てきて、ある程度のマシンパワーが無いと快適に動かずストレスに感じる事が増えてきたのでは無いかと思います。
そんな中で去年発表・発売されたApple SiliconであるM1チップを搭載したMacですが、3種類の製品がありました。MacBook Air・Pro・Mac miniで、その中でもAirが大人気で発売当初は購入するのに1〜2ヶ月待ちとなかなか購入できない状況でした。理由は大幅に性能アップ、M1 Proと比べても大きな差が見られないのに、値段が最小構成ですが3万円も差があると言うことで、Airに集中したと思われます。私も去年の12月に購入してので、使ってみた感じをお伝えしようと思います。基本的には2018年のものとの比較となります。購入検討の際に参考にして頂ければ。
私が重要視するポイントは、下記になります。
1、起動などの速さ・使用時のアプリなどの安定性。
2、キーボード。
3、電池持ち。
4、仕事でも使用するので、MicrosoftのOffice系全般の使い勝手。
5、Apple製品との連動性・親和性。
Apple Siliconって何?
今回のMacの最大の注目点がこれです。
簡単にいうと、今までは他社設計のCPUを搭載していましたが、今回からはApple設計のCPUとなっています。iPhoneで培った処理速度や電池持ちなどの技術が盛り込まれたものです。性能が凄く良くなると思われる一方で特定のソフトが使えなくなるという心配もあります。特にApple純正以外のソフトやアプリは大丈夫?となるのも無理はありません。性能が大幅に上がっても、ソフトが使えないのでは全く意味がありません。この辺りも触れていきます。

開封〜電源ON、初期の使い勝手。
中国へ移動する航空機のチケットが高いので、毎日航空会社のサイトを見てチェックしていましたが、こちらもアップル公式サイトとビックカメラを頻繁にチェックしてましたが、発売日から2週間くらいチェックしてたらビックカメラのサイトでシルバーの在庫があるとたまたま表示されたのですぐにポチリました。本命のビックカメラのサイトでの購入でしたので、丁度良かったです。理由は、ビックカメラポイント5%+Line pay 割引クーポン3%(11月中であれば割引5%でしたが)+Line Pay Cardのポイント3%付くので(これは現時点では21年4月末まで。以降は後日発表)。それとLine Payのポイントもこの時に使いましたので、実質は10万円を切っています。
ポチってから数日後に届きました。外包はビックカメラの段ボールに、Apple配送用?段ボール、製品の外包の3層構造でした。
製品の外包は今までのデザインと同じ、中身もほぼ同じ、と以前のモデルと何が変わったかほぼわからないので心配しましたが、箱の外にはM1の文字があったので、ここで確認ができます。
早速電源を入れて、Mac特有のセッティングを完了させて、再起動して起動確認。
18年モデルと比べてみると、若干早くなったかな?くらいです。並べて比較していませんが、数秒というところでしょうか。そんなに早いと感じることは無いですね。可もなく不可もなく。
次に、電源を入れっぱなしでディスプレイを閉じて、再度開いた時の起動は開き切る前にパスワード入れる画面が出てくるので、これは早いですね。スマホを使っている時の感覚に近いかも知れません。使わない時は電源OFFしないでディスプレイを閉じる、とデフォルト使用で良いと思います。


アプリやキーボード・電池持ちは?
safariなどのApple純正アプリはかなり快適になったと思います。M1チップに最適化している事が最大の要因だと思います。M1チップに最適化していないアプリもRosetta 2というアプリで互換性が取れるようになっていますので、それほど困ることは無いと思います。少なくとも、今のところは困ったことは無いです。ただ、過去のMacで便利だった古いソフトが一部使用できずメーカー側でアップデートしていないと永久に使えなくなるかと思われます。このソフトが動かないと本当に困る場合は事前に調べておくほうが良いです。
キーボードですが、Magic Keyboardになっており、18年で採用されていたバタフライキーボードとは明らかに事なります。バタフライキーボードは、硬く浅いのでグッと押し込むのに直ぐに押し切れてしまい慣れませんでした。それと比べると今回のものの方が少し柔らかく深めになったので確実に良くなっているのですが、キーボードを少し力を入れて押し込む必要がありますので、高速で入力はまだ若干やり難い感があります(慣れれば良いのですが)。
電池持ちは大幅にアップした事が体感出来るくらい良くなっていると思います。
フル充電時で出張に行って1日使っていても、電池残量は50%残っていたと思います。使い方、使うソフト、画面輝度設定によって大きく変わるでしょうが、体感的には1.5〜2倍くらい良くなっています。1泊2日程度の出張であれば充電器不要です。


ビジネスで使用するOffice系ソフトは良くなった?
これについて書いているブログやYouTubeをあまり無かったので少し細かく書きますが、歴代Macで最もストレスを感じない状態になっています。サブスク版を使用しています。
悪い点を先に書きますが、Excelについては、ダウンロードしたエクセルファイルを開く際に20秒くらい掛かる時があります。たまに何かに引っかかった感じです。毎回では無いです。Accessもまだ使えません。
しかし、開けばほぼWindowsのofficeとほぼ同じ使い勝手、操作性も今までは固まって動かない事が頻発していましたが、これがほぼ無いです。Excel・Word・PowerPointのどれにも言える事ですが、Macで作成・編集したファイルをWindowsで開いてもほぼ完全に再現されているように見えます。ExcelはピボットテーブルとかもMac版でも対応していますが、PowerQueryは現時点では非対応で今後対応するアナウンスはありますが、これを多用する方は困ると思います。いちいち入力大変ですもんね。
また、Webミーティングで使用する事がある『Teams』というアプリも長時間使用しても熱で処理速度が落ちて他のアプリが上手く動かなくなるといった事はほぼ起きませんでした。2017年に購入したsurface Pro 5(2017年発売 Core i5仕様)では、長時間だとちょっと厳しくなる挙動が出てきました。本体背面側が通常のデスクワークでは起こり得ないくらい、かなり熱くなっていました。

Apple製品との連動・親和性は相変わらず良い。
iPhoneやAirPodsなどのApple製品との連動は流石で、AirDropで画像転送が楽ですし、iPhoneで見ていたSafariでサイトをMacで即時見れる、メモ帳のリアルタイムでの更新など、Apple以外では真似出来るが手間掛けずに簡単に出来るところは文句ありません。どちらも同じWi-Fi接続時が条件だと思います。
たまにiPhoneに接続しているAirPodsをMac側に接続を切り替えたい時に上手く切り替えが出来ない時がありますが、上手く切り替えられるやり方があるのかも知れません。
最後に。
買いかどうか?私的には買いだと思います。スマートフォンがiPhoneであれば、尚更ですね。
不満は無いわけでは無いですが、18年モデルと比べて相当良くなっているので、18年モデル以前を持っているのであれば、買えば多分満足すると思います。
細かいところですが、ディスプレイもP3対応や輝度も上がり、Proと大差無い綺麗(と言ってもProの方が勿論綺麗)なディスプレイにもなっていますので、画像や動画を見ても綺麗に見えます。
逆に圧倒的弱点は①Microsoft Office系がWindows版に追いついていないし今後も追いつく事は無いと思います。細かい点は使えるようになってもAccessがMacで使えるようになるとは思えません。②ゲームソフト。特にパソコンパワーを使うようなソフトは今後の変わらないでしょう。
21年には14インチのMacBook Proや22年?には今より更に薄いMacBook Airが出るとかの噂が出ていますが、今回に関しては、欲しい時に買った方が良いよって思える製品でした。