旅行

初めて海外旅行行く人の手順書【完全ガイド。これを見れば簡単に行ける】

日本のパスポート取得率が17%・・・

散々安く航空券の買い方や航空会社での航空券の買い方を解説してたのに、今年の夏頃にYahoo!ニュースにて日本のパスポート取得率が17%(元ネタ女子SPA!)しか無いと言う現実があるようで17%(実質10%程度)相手にブログを書いてたようです。
私の周りには取得している人・実際に海外旅行した人が多く、こんなに低い事はないだろうと思ってましたが外務省などの資料をもとに集計したデータのようです。
今まで海外旅行や出張について多くの記事を書いてきましたが、83%の人にはほとんど刺さっていないものとなってたのかもしれません。

なら、83%を対象に少しでも海外旅行に興味を持ってもらう、簡単に行ける事を知ってもらう解説してみよう、という事でそもそも海外旅行に行くにはどうしたら行けるのか?やり方を解説する事にしました。

2025年9月時点の情報です。時期が変わる事で状況が変わる場合があります。

なぜ日本人は海外に行かないのか?

行きたい派と行きたくない派の二極化しているようです。
行きたい派は、家が裕福?可処分所得が多い?SNS活用し海外の情報を収集?
行きたくない派は、海外=遠いもの・怖いもの?海外旅行は高いもの?スマホ見て、行かなくても行った気になってしまう?
海外旅行にあまり興味がない層が増えているとか。
なので、流行りの生成AIに聞いてみました。

【海外へ行かない派、行きたくない派の要因】
1. 経済的要因
 円安の影響:ここ数年は円安が進み、海外旅行の費用が割高に感じられやすい。
 物価高:現地の物価上昇も加わり、「以前のように気軽に海外」という感覚が薄れている。
 収入の伸び悩み:日本の賃金水準が長年あまり上がっていないことも、出費をためらう要因。
2. 仕事・生活環境
 有給休暇が取りにくい:長期休暇を取りづらい企業文化がまだ根強い。
 連休の短さ:ゴールデンウィークやお盆などは一斉休暇なので混雑・高額化し、かえって敬遠される。
 国内旅行で満足できる:温泉や観光地が豊富で、国内でも「非日常」を味わいやすい。
3. 安全志向・心理的要因
 言語の壁:英語や他言語に自信がないと、トラブル対応に不安がある。
 治安への心配:国内と比べると海外は危険というイメージが強い。
 海外旅行のハードルの高さ:飛行機・入国審査・海外保険など、手間や準備が多いと感じられる。
4. コロナ禍の影響
 長引く渡航制限の記憶:コロナで海外旅行が止まった数年の間に、習慣が薄れた。
 国内観光の再発見:その間に国内旅行需要が高まり、「近場で十分」という価値観が定着。
5. 文化的背景
 内向き志向:もともと日本は島国で、国内だけで文化・観光資源が完結している。
 グループ旅行の傾向:日本人は単独旅行が少なく、同行者が見つからないと行きづらい。

日本国内が住みやすが安全?で飯ウマの割に値段安い?、手続きが面倒、確実に日本語通じない、金かかる・・・と、行かない理由は複合的に重なった結果、興味が無くなったり断念してしまったり・・・
ただ、島国で海外が身近に存在しない現実があり、そもそも興味が無いという日本人の文化思想は一定あるとか思います。

海外へ行ってみる事を推奨する私の体験

私自身どうだったか?と振り返りました。
そもそも・・・・飛行機好きでは無い。揺れるのが怖くむしろ嫌い。海外に全く興味無し。
初海外・・・・・23歳の時の卒業旅行で3週間掛けてアメリカ横断。でも海外旅行にハマらず。
社会人11年間・・出張頻度がほぼ無く、新幹線オンリー。海外出張はゼロで無縁。
社会人12年目・・仕事トラブルで出張激増、海外出張で飛行機乗りまくり。新幹線派から飛行機派に。
社会人17年目・・海外赴任。ここから6年ちょい中国。現地人と直接やり取りによる発見。色んな国訪問等。
といった感じで、海外現地を知る事でそれぞれの良さや推測と現実の大きな違いや推測通りの出来事など、リアルを知る事で差別的な思考や偏見の減少や体験談からの少し論理的な会話が出来るようになった事と思います。気の知れた現地の知人が出来た事もなんとなく嬉しいものですし。

このように海外へ旅行でも行く事で得られるものを簡単にまとめると・・・

①デジタルでは絶対に出来ないリアル体験により、今後の自身の考え方の選択肢が増える。
②行かないとわからない日本国の本当の良さとダメさの発見。
③男性なら、女性との会話の1つのネタになります。(完全に私の私見)
 観光庁「出国日本人数」・旅行業界の調査でも傾向的に女性の方が海外へ行くケースが多いです。By ChatGPT
 なんで女性は海外志向が多いのでしょうか?勿論そうじゃ無い人も多いですが。

と、まあ色々と書きましたが、一言で言うと・・・

人生経験の1つとして、何かを得るとか関係なく2〜3回行ってみて世界の片鱗を体感する。

少なくとも②の海外に行く事で日本の良さが更にわかると思います。
金は?時間は?これは今の日本なら、ある程度何とかなります。
時間が少しあればタイミーやフードデリバリーで稼げます。時間は社会人なら無理やり有給休暇取らされるような環境になってきてます。
20年前と比べるとネットもありスマホもあり、何かをやってみるには明らかにやれる環境がある時代なので本人のやる気次第です。

海外旅行へ行くのに必要なもの

国次第でありますが、行くのにハードルが低い国で都市部滞在ならこれさえあれば行けます。

【海外旅行するのに絶対必要なもの】
・パスポート
・航空券
・海外でも使えるスマホとSIM
・海外で使えるクレジットカード(タッチ決済対応必須)

行く場所次第ですが、衣服は海外でもユニクロとかがあちこちありますので、衣服で困る事は少ないです。寒い国は別。
飲食も現地でいくらでもあります。事前に持って行く必要はありません。
現金を持ち歩くのは逆に危ないので、ほぼ持ち歩かずにスマホかクレカで決済してました。

ホテルは念の為事前に予約するケースが多いです。
大体の国では入国審査で聞かれたり入国カードへの記載が必須だったりしますので、友人知人宅がなければ事前に予約して行った方が良いです。
2020年1月に行ったアメリカ合衆国の時はホテルすら予約せずに行ってますが、別室送りになった事があります。

金かかる?なら、少し稼いで、安く行け!

必要なものを用意するには全部お金が掛かります。
金がないなら、バイトでもポイ活でもSNSでも良いので稼ぎましょう。数十年前と比べてお金を稼ぐ手段が増えました。
生活費がカツカツな人も、目標金額と達成時期を決めてがんばりましょう。良い時代です。

航空券安く購入するなら解説してきたページがあるので、これを見てください。
近隣・日時不問・ルート不問であれば片道1万円しない航空券も出てきます。良い時代です。

航空券単独で購入する以外にホテルとのパッケージツアーで行く方法もありますので、比べて見て良いと思います。

じゃあ海外旅行へ行こうか!その手順

個人で航空券とホテルを手配する為の手順をざっと書きました。日本から出発の往路のみ書きました。

1、行き先と日程と予算を決めて、入国時の禁止事項や必要事項確認、プランを練る。
  ⇒その国の移動手段とその際の決済方法を知っておくと困っても何とかなる。
2、クレジットカード未所有なら、クレジットカード作る
  ⇒VISAかMaster Card必須。申請してから3〜4週間掛かる。
3、パスポート取得
  ⇒申請準備が幾つもあり申請から確実に2週間掛かる上、本人が所定の場所に取りに行く必要あり。
4、航空券予約。
  ⇒予約時点で費用発生。この時点でクレカ必要になります
   ANAならこれ見れば誰でも予約出来ます。

5、ホテル予約
  ⇒予約時点では費用は発生しない場合もある。
6、必要あればビザ申請・ビザ免除プログラム申請
  ⇒入国の1週間前までに手続き開始推奨。費用発生。クレカ必要
7、クレジットカード会社へ連絡し海外利用の旨を伝える。
  ⇒フライト前日までに連絡でOK。
8、海外でスマホのデータ通信が使えるためのグローバルeSIM手配現地に行ったら必要となるアプリインストール
  ⇒フライト当日の飛行機搭乗前までにやればOK。
   データ通信楽天モバイルかドコモのAhamoなら手続き不要。アプリは行く国で異なるので別途紹介。
9、国際線に搭乗する空港へGo
  ⇒フライト出発時間の3時間前にチェックインカウンターへ。モバイル搭乗券有りなら預入手荷物手続きでカウンターで。
10、出国ゲート(手荷物検査)へGo。
  ⇒パスポートと航空券を手に持ってフライト出発時間の1.5時間前まで行く事。混雑時はこれでも危険。
11、日本からの出国審査。
  ⇒パスポート必要。何も心配不要。
12、搭乗ゲートへ向かい、飛行機搭乗し出発。
  ⇒フライト出発時間の30分前から搭乗開始。パスポートと航空券を見せる。
13、到着前に入国カードを配られる場合は、カードをもらい必要事項を記入する。
  ⇒絶対嘘を書かない事!事と次第ではガチで捕まる。訪問国次第では事前にオンラインでの申請が必要。
14、到着した国で入国審査。
  ⇒国によって自動化ゲートあり。自動化ゲート無い場合は面前での入国審査となる。
15、荷物検査。
  ⇒荷物量、持ち込んだ品物次第では必須。動植物系は引っかかる可能性があり事と次第ではガチで捕まる。
16、無事入国完了!
この通りにやればほとんどの人は海外旅行に行ける準備が出来ます。特に不明点が多い      この色の内容について解説します。

復路は海外での出国審査は入国審査よりもかなり緩く、アメリカなど一部の国では出国審査すらありません。
日本へ到着出来れば、入国審査前でも日本語が普通に使えますし、往路の手順と一部被りますので割愛しました。

何も無い状況から行くと決めて〜日本出国するまで、最短1.5ヶ月あればいけます!
まずはパスポートとクレジットカードと契約済みスマホの3つの取得が最初に必要。

クレジットカード取得

海外旅行の諸々の手配をするのに、クレジットカードがないと何も始まらないです。
パスポートよりも先にやる事はクレジットカード、これの入手が一番時間かかります。
選ぶポイントは以下になります。

【海外旅行する際に選ぶべきクレジットカード条件】
1、クレカのブランドはVISAかMasterCardの二択 必須
2、海外旅行保険付帯(特に治療費用が出るもの) 必須
3、Contactless payment対応 必須
4、決済時のポイント付与1%以上

1のクレカのブランドは旅行先の現地決済でまず困らないカードブランドがこの2つしかありません。

2の海外旅行保険付帯は海外旅行中に盗難・傷害などで掛かった費用を出してもらえるお守りのようなものです。
自動付帯と利用付帯の2種類がありますが、利用付帯は海外旅行の旅費(航空券、ツアー代金など)をそのクレジットカードで支払うなどの条件を満たすことで保険が適用されますので注意⚠️が必要。自動付帯は海外旅行の旅費を支払わなくても適用されます。

3はタッチ決済の事です。日本以外ではタッチ決済と書いてません。
この機能があると、公共交通機関に乗車する際、いちいちチケットを買わなくても日本の交通系ICカードと同じ感じで利用できるので、ストレスなく旅行できます。(行く国やサービス提供企業が対応しているか次第ですが)

4の決済時のポイント付与1%以上は海外旅行は高額な支払いになりますので、ポイントがより多く貯まる方が嬉しいですので。

少なくとも必須と思われる3つ満たし、かつ保険が自動付帯のクレジットカードはこんなものがありますが、これ以外でも全然OKです。

学生専用
ライフカード
ビューカード
ゴールド
Paypay
カードゴールド
楽天
プレミアムカード
ブランドVISA,MasterVISAVISA,MasterVISA,Master
海外旅行保険自動付帯
傷害治療費用200万円
疾病治療費用200万円
自動付帯
傷害治療費用200万円
疾病治療費用200万円
自動付帯
傷害治療費用200万円
疾病治療費用200万円
自動付帯
傷害治療費用300万円
疾病治療費用300万円
Contactless Payment有り有り
Suica機能無しの方のみ
有り有り
ポイント付与0.5%0.5%約1%約1%
その他特徴海外ご利用総額の4%キャッシュバック(上限あり)えきねっとできっぷ購入で最大10%、JR東日本の定期券購入で最大6%ポイントLYPプレミアム無料利用、ソフトバンク通信料金支払いで10%、PayPayへのチャージでポイント付与等楽天市場で3倍、楽天モバイル+5GB、プライオリティパス年5回まで空港ラウンジ使用等
年会費初年度無料
申込対象が18〜25歳までで現在在学中の方
11,000円11,000円11,000円

色々調べてみましたが、どうも年会費無料で海外旅行保険が自動付帯となっているクレジットカードはほぼ絶滅しています。
1枚のクレジットカードで航空券から海外での決済をやる場合は、利用付帯のクレジットカードがあれば問題ありませんので選択肢が一気に増えます。

2025年10月時点での情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
自身の与信が悪い(支払い遅延、スマホ端末の割賦支払い遅延、借金など)とクレジットカード発行が出来ない恐れがあります。

もう1つ、クレジットカードは最低2枚用意するようにしましょう。
1枚だけだと現地での盗難・利用不可が起きて詰んでしまう事がありますので海外旅行保険とか関係なく、もう1枚持っておく事が必要となります。
VISAとMasterをそれぞれ持っているとベストとなります。

カードブランドはこれら+UnionPay(銀聯)。VISAとMaster以外は使える場所が限られます。

パスポート取得

外務省公式サイトに丁寧に説明がありますので、そちらをご覧ください。

【パスポート取得の重要ポイント】
・必要書類(戸籍謄本と住民票)は自身が住民登録している市区町村役所かその業務をやっている事務所へ行く必要がある。
 マイナンバーカードあれば、コンビニでもOK。
・申請は住民登録している都道府県役所に行くかマイナポータルでオンライン申請可能。オンライン申請だとちょっとだけですが安いです!
・受取は住民登録している都道府県役所に本人が取りに行く必要がある。(代理不可)
・合計の費用は1万円以上、発行には申請日から土日祝含まず必ず2週間は掛かる
⇒必ず余裕を持って取得手続きをしましょう。

マイナンバーカードあれば何度も役所に行く必要がありません。(条件付き)

ホテル予約

日本国内旅行でホテル予約するのと同じ感じでOKです。

【ホテル予約サイト】
・グローバルホテルチェーンの公式サイトやアプリ
 ⇒安くないが安心出来る。マリオット、ヒルトン、ハイアット、アコー、IHGとか。
・Booking.com
・Expedia
・Trip.com
・楽天トラベル
 ⇒ホテルグレードはピンキリ。
等等

個人旅行や出張で中国ではIHGや現地ローカルのホテル、東南アジアや韓国ではTrip.comを使いましたが、中国でのIHG(Holiday Inn)が一番スムーズに利用出来ました。会員だからって話でもありますが、さすがグローバルホテルチェーンなだけあります。
中国など一部の国の一部のホテルでは、日本人お断り!なんて事もありますし、チェックインに非常に時間や手間が掛かるケースがあります。

安心して、かつサービスよりも安く宿泊したいなら、IHGグループのHoliday Innとか、マリオットグループのフォーポイント・バイ・シェラトンやフェアフィールド・バイ・マリオットがおすすめです。

また、ホテルを予約したサイトのアプリをインストールする事もお勧めます。
予約情報がアプリから表示できたり、変更・キャンセルもアプリから出来る事が多いためです。

ビザ免除プログラム・ビザ(査証)・入国申請

パスポートの自由度ランキングで常にTOP3に入る日本国のパスポート。
ビザ無しで行けるので、気にしなくても観光旅行や短期出張ならいつでも行けると思っている人は大間違いです。

ETA(Electronic Travel Authorisation)という渡航認証制度を導入している国が増えてきており、ビザは不要でも事前手続きが必要となります。
ETA導入国への入国は、空港チェックインでETA承認完了し証明書類を提示、もしくは入国できる何かの証明が出来ないと航空券を発券してもらえません。ごねてもダメ、本当に発券しませんし、チェックインの時に思い出して渡航先のETA申請を行なっても1時間とかで承認が出ない場合もあります。
ETAはビザ免除プログラムでもあります。
ETAを導入している国は・・・アメリカ(ESTAと呼んでる)、カナダ、イギリス、オーストラリアなど。

ビザ(査証)はETAよりも厳しく審査される渡航承認手続きとイメージしてもらえれば。こんな感じです。
1、日本国パスポートでビザが必要になる国や地域が30弱ある(2025年9月時点)。
  インド・チベット等の南アジアやサウジアラビアやクウェート中東の国が多い。
2、観光や短期出張ならETAと同じようなオンラインで対応出来る国もある。
  インドの時は確か2〜3日で承認降りたと思いますが、到着1週間前までに申請する事をおすすめます。
3、事前申請ではなく、訪問国到着時にビザ申請(アライバルビザ)という国もある。
3、短期訪問はビザ無しで行けても、留学・海外赴任等の長期在留(1年の半分以上その国にいる事を指します)の場合はほとんどの国でビザが必要。
4、上記3の場合は、その国のビザセンターや大使館等に行く必要がある。
  時間が非常にかかる、もしくは条件不適合でビザ取得出来ないケースもあります。
5、上記3の場合は、ビザ取得に事前面接があったり現地からの招聘状が必要だったりします。
6、費用もETAよりもずっと高額。

入国申請とは、訪問国の到着前に申請するもの、もしくは入国審査時に提出する入国カードを指します。
ほとんどの国で必要とされます。
オンラインで事前申請できる国もあれば、中国のように入国カードに書くしか無い国もあります。

ビザ免除プログラム・ビザ(査証)・入国申請、どの国も入国時に何かしらの要求がありますが、国によって全く異なります・・・
全部解説しようとすると膨大すぎて・・・と、ちょっと調べたら便利なサイトがありました。
これ見たらほぼ渡航に必要な書類などがわかる上、申請する国のサイトに直接飛べるので、めちゃめちゃ便利なサイトになってます。

出発地と到着地、日付入力するとこんな感じに出てきます。乗り継ぎも選択可能。

ここからは私(日本国籍所有)がこの数年の間に訪問した国で経験した入国必要な手続きを載せます。

事前申請(観光・短期訪問)承認に掛かった時間
アメリカ必要(ESTA)1日/14USDくらい?
(2019年時点)現在は40USD
インド必要(eVISA)1日/25.89USD
(2018年時点)
オーストラリア必要(ETA)数時間/20AUD
(2023年時点)
シンガポール不要(事前 or イミグレでSGACの入力必要)
中国不要
韓国不要

パスポートの残存期間によって短期でも入国やビザ申請などが出来ないケースが多くあります。
また、パスポートの空白ページの枚数がある程度必要なケースもあります。
残存期間1年を切ったり、空白ページが残りわずかになった場合は、新しいパスポートで海外旅行する事を外務省が勧めてます。

渡航先で必要になるアプリのインストール

このご時世、スマートフォン無しでの海外旅行はあり得ません。
移動手段、決済手段、地図、翻訳、手数料削減といったアプリはあるだけで相当楽になります。
また、現地でアプリを使うには海外でも通信出来るSIMがあった方が心配が減ります。

【移動手段】
配車 Uber  :世界で最も普及している配車アプリ 
配車 Grab  :東南アジアではこっちが多い
配車 Lyft   :北米で使える
配車 滴滴出行:中国など(AlipayやWeChatのミニプログラムにも実装)
配車 Ola   :インドとか
鉄道 12306 :中国(AlipayやWeChatのミニプログラムにも実装)

日本とは違って、所狭しと公共交通網が敷かれていない国が多く、バスや地下鉄だけであちこち行く事が難しいケースが多々あります。
そこでライドシェアの出番となります。
アプリ上で手配・決済なので、運転手とのやりとりや交渉はほぼありませんし、法外な請求をされる事も普通はありません。
ドライバーも悪評が立つとアプリから追い出されてしまうので、タクシーよりも余程安全です。
欧米シンガポールはどうかわかりませんが、中国とかでは激安で利用できます。

Uber(ウーバー):タクシーが呼べるタクシー配車アプリ

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Grab:タクシーとフードデリバリー

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Grab.com無料posted withアプリーチ

Lyft

Lyft

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DiDi China: Ride Hailing

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滴滴出行(北京)网络平台技术有限公司無料posted withアプリーチ

Ola: Book Cab, Auto, Bike Taxi

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铁路12306

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【決済手段】
ほとんどの国はクレジットカードで済みます。が、中国はクレジットカード決済が出来る店が少ないのでアプリが必要です。
Alipay(支付宝)
WeChat(微信)

中国国内での全ての決済処理はこの2つがあれば出来ます。どちらかで良い、ではなく両方インストール推奨です。
この2つが無いと建物の中にすら入れないケースもあるくらい中国で本当に何も出来ません。
決済については、従来は中国国内の銀行口座と紐づけてデビットカード的に使用するのですが、中国国籍以外の人はクレジットカードとの紐付けで利用できます。
⇒今のところ、クレジットカード紐つけて悪用された、という話は聞いた事がありません。
特に微信は、決済だけでなくLINEのようなメッセンジャーアプリなので、メッセージのやり取りとかでも必要になりますし、日本でも徐々に増えてきたアプリ内のミニプログラムをいち早く取り入れてますので、配車・鉄道・ホテルなどの予約から会員証やポイントカードまで全部微信で出来たりしますので中国行くなら微信のダウンロードは推奨ではなく、絶対必要です。

Alipay - Simplify Your Life

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WeChat

WeChat

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【地図】
Googleマップ:ほとんどの国ではこれでOK
高德地图   :中国
NAVER Map :韓国
City Mapper :ヨーロッパ広域

ほとんどの国でGoogleマップがあれば事足りますが、中国でGoogleのサービスが一切使えませんので、別途地図アプリが必要となります。
韓国でもGoogleマップは使えますが、何かの記事であまり上手く機能しないような内容がありましたので、韓国の地図アプリを入れるといいでしょう。
City Mapperはヨーロッパの公共交通機関などを乗る時に便利なようで、さらにヨーロッパの多くの国をカバーしているようです。

Google マップ

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AMap Global

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NAVER Map, Navigation

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Citymapper

Citymapper

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【翻訳】
Google翻訳
百度翻译

地図と同様、中国以外はGoogleのサービスでOK。
アプリではなくブラウザでも代用できますが、アプリならオフラインで翻訳も出来ます。

中国は百度翻译一択です。
Google翻訳アプリでも言語ダウンロードでオフライン対応出来ますが、百度翻译の方が翻訳精度は明らかに高いです。

iPhoneに純正翻訳アプリが実装されていますが、Google翻訳や百度翻译よりも精度や使い勝手は落ちます。

Google 翻訳

Google 翻訳

Google無料posted withアプリーチ

百度翻译-英语学习必备

百度翻译-英语学习必备

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【手数料削減】
WizeやRevolut

日本で発行したクレジットカードは、海外で利用すると決済毎に海外事務処理手数料が掛かります。
それでも、日本円を外国通貨に交換するよりは安いとは思います。しかし、3%前後が毎回掛かるのはそれなりに痛い出費となります。
その手数料を少しでも抑えるために、この2つのサービスを利用する方法もあります。
使い方はApple PayかGoogle Payでの支払をするのですが、アプリにクレジットカードからチャージして支払うプリペイド方式で支払います。

Revolut

Revolut

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Wise

Wise

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IDARE-イデア-貯まるキャッシュレスアプリ

IDARE-イデア-貯まるキャッシュレスアプリ

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一部のクレジットカードではWizeやRevolut等にチャージできないものがあります。

グローバルeSIMの契約もあり

旅行にスマホは必須アイテムとなりますが、データ通信出来なければほぼ文鎮。
最近の日本の通信会社は海外でも追加料金無しで利用できますが、条件があったりします。

プランahamopovo 2.0のトッピングアメリカ放題Rakuten最強プラン
通信キャリアNTT docomoKDDISoftbank楽天モバイル
海外での使用可能な
通信容量
30GB/月 ※1
日本国内の通信量と合算
0.5GB/1日など
日本国内の通信量と別
無制限2GB/月
日本国内の通信量と合算
対応国91の国と地域指定国のみ、90以上の国と地域の2種類アメリカ、及びアメリカ領
グアム・サイパン対象外
91の国と地域
料金追加料金無し640円/1日〜追加料金無し追加料金無し
その他無し無しアメリカ⇒日本への通話料無料Rakuten Linkで海外⇒日本での通話料無料
※1 15日を超えて海外で利用される場合は速度制限

ahamoなら心配は要らないのですが、1ヶ月に15日を超える海外渡航の場合途端に使い物にならなくなる可能性がありますので過信は出来ません。
楽天のような2GBでは心細く、現地のフリーWi-Fiでその場しのぎで使えますが、その国の法律や運営方針で使えないアプリやサイトがあります。

そこで、グローバルe-SIMなるものを購入するのも有りです。
容量や日数によって費用が大きく変わりますがグローバルe-SIMはあると非常に心強いですし、オンラインで購入手続き完了し設定もアプリで出来ます。
ひと昔は現地で安いSIMを買って使って物理SIMを差し替えたり、グローバルWi-Fiの端末をレンタルしてましたが、今はこれが主流かと。

airaloワールドeSIMholafly
会社airalo(アメリカ)株式会社Vision(日本)holafly(スペイン)
データ容量制限有り
使用期間/金額※1
容量1GB〜
利用期間7日間〜
料金4€〜
容量0.5GB〜
利用期間10日間〜
料金250円〜
データ容量制限有りプランが無い
テータ容量無制限
使用期間/金額※1
利用期間7日間〜
料金4€〜
利用期間1日間〜
料金880円〜
利用期間1日間〜
料金990円〜
複数国利用eSIM有り。データ容量制限有り無し有り。データ容量制限有り有り。データ容量無制限
特徴データ通信+通話+SMS対応eSIMもあり。日本企業なので、サポート面は日本語で対応かYoutuberが動画内で宣伝してるのをよく見る
※1 利用国を中国にした場合の金額です。

料金はデータ容量や使用期間などでどれも微妙に変わります。全部を見比べてませんがざら見する限り大きな差は少ないように見えます。
私自身がグローバルe-SIMを使った事がないので実用レポートが出来ませんが、中国駐在時に中国でレンタルしたグローバルWi-Fiの端末を日本で使った時ではWeb閲覧やYoutube再生などは問題無く出来ましたので、普通に使えると思います。

グローバルSIMはeSIM対応のスマートフォンが必要になります。
使用している端末が使えるか確認した上で購入するようにしてください。

その他注意点

初の海外旅行で添乗員付きのツアーを使わず英語ベラベラでは無い人は、
「まずは直行便利用で行ける所」もしくは「1国のみの訪問」を選んで海外旅行する事を推奨します。
乗り継ぎ(トランジット)の方が航空運賃が安くなる可能性がありますが、以下の場合は乗り継ぎ国で入国が必要になる場合があります。

【乗り継ぎ国でも入国が必要とする場合】
①出発地〜乗り継ぎ空港、乗り継ぎ空港〜到着地のそれぞれのフライトの航空会社が異なる場合(アライアンスによってはその限りでは無い)
②アメリカなど一部の国では強制的に入国審査をする国を経由する場合
③出発地の空港で乗り継ぎ国からのフライトの航空券が発券されず、乗り継ぎ空港のトランジットカウンターが閉鎖で発券出来ない場合
④手荷物を預入した場合

特に②はビザ免除プログラム(ETA・ESTA)やトランジットビザが必要な場合、手配・取得せずに出発地の空港のチェックインカウンターで航空券の発券をしてもらえず飛行機に乗れない事態に陥ります。

最後に

20年以上前はスマホはなく、ネット予約も結構不便でしたが、今は本当に簡単に手続きが出来てやると決めたら直ぐに実行出来るような時代です。
本当に便利ですが、これが当たり前の世界になってます。
逆にスマホがあれば、海外に行かなくても海外事情がわかった気になれます。なので、余計に海外へ行く必要がないと思う人も増えるかもしれません。

2025年4月から大阪で万博を開催しましたが、SNS中心に色々と情報が出回り実際に多くの人が来場され色んな国のパビリオンを見て回った事なので、それだけ海外に興味がある方が多いと思います。
金・時間・手間は確かに掛かりますが、昔と比べれば本当に身近になった海外旅行、この解説を見たら簡単に準備や手続きが出来る筈!
一人でも多くの人が海外旅行してもらえれば良いな〜と願ってます。

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