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格安航空券予約サイトを使ってお得に航空券を購入!【日本国内線版】

格安サイトは検索便利だけど・・・

2020年に発生した感染症は何処やら。円安も相まってインバウンドが凄い事になり、新幹線も飛行機も沢山の人が乗ってます。
という事は、なかなか予約取れないし、チケットも安く無い事にもなります。
新幹線はJRの公式予約サイト一択に近い状況の中、飛行機の場合は様々な航空会社があるし、格安航空券予約サイトなるものがいくつも存在します。
果たして、どこで航空券の予約をすれば良いのか?経験踏まえて解説します。

生成AIで作った画像。やっぱりどこかおかしいところがあります。

日本国内線とは?

その名の通り日本国内で完結する路線を指します。
飛行機の場合は国内線と国際線があり、ルールなどが大きく異なります。
日本国内線のイメージを持ってもらいながらこの後の解説を見てもらった方が理解度が上がります。

日本国内線国際線
航空会社数少ない多い
路線別本数日本国内のみなので少ない全世界なので多い
トランジット選択肢少ない選択肢多い
運賃国際線ほどの差はないピンキリ
運賃の比較の手間比較的楽大変
トラブル時の言語対応日本語で全部対応海外だと外国語対応が必要
※1 航空会社によって異なります。

これを見て頂くと想像出来ると思いますが、どのような形で航空券を予約・購入しても比較的楽であり、実際に利用してトラブルが起きてキャンセルや変更する事になっても、なんとでも対処できます。
という事は、不慣れだけど安く旅行行きたい人も日本国内なら安心して旅行出来ますね。

予約できるところは?使い勝手は?

航空券の予約出来るところはいくつもあります。
ざっと比較形式で書いておきます。大きく分けると3つですが、航空会社によって若干異なるものがあります。

【どこで予約?】FSC公式LCC公式格安航空券予約サイト旅行代理店
会社名ANA、JAL、スカイマークPeach、Jetstar、春秋航空スカイスキャナー、エクスペディア、Trip.com等JTB、HIS、阪急交通社等
予約変更・キャンセルはどこで出来る?Web(公式アプリ含む)・空港カウンター・電話Web(公式アプリ含む)・空港カウンター・電話購入元のみ対応
空港カウンター等航空会社側では不可
購入元のみ対応
空港カウンター等航空会社側では不可
出来ない事は?自社便以外選択・購入できない自社便以外選択・購入できない特典航空券・株主優待などが不可。JALファーストクラス・クラスJ・ANAプレミアムクラスの選択が出来ないサイトも有り日本国内線航空券のみの購入はオンラインではできない。
株主優待は可能、特典航空券は窓口含めて不可
※スカイマークはFCSとLCCの中間に位置すると公式発言ありますが、今回はFSCに分類します。
※ソラシドエアー・スターフライヤーは実質ANA関連企業なので、ANAと同じ扱いにしています。

上記の格安航空券予約サイトの変更・キャンセルで「空港カウンター等航空会社側では不可」と書きましたが出来るケースもあるようです。
私は経験した事はありませんがお勧めしません。理由は海外の航空会社ではNGだった経験をしたので。

大手航空会社

フルサービスキャリア(FSC)を指します。
当然公式予約サイトを持っていますので、ここから予約出来ます。
比較すると以下となります。

【FSC予約サイト比較】ANAJALスカイマーク
就航路線142路線 羽田便・伊丹便使える133路線 羽田便・伊丹便使える23路線 羽田便使えるが伊丹・関空便は無い
予約出来る場所公式サイト、公式アプリ、電話(ダイヤ会員以外手数料有料)公式サイト、公式アプリ、電話(手数料有料)公式サイト、電話(手数料無料!)、アプリは無い
1都市複数空港の発着選択大阪(伊丹・関空・神戸)、広島(広島・岩国)、福岡(福岡・北九州・佐賀)同時検索可能。東京(羽田・成田)同時検索はSkyscanner経由なら可能東京(羽田・成田)、大阪(伊丹・関空・神戸)、名古屋(中部・小牧)、札幌(新千歳・丘珠)同時検索可能1都市複数空港に就航していない
フライト検索出発時間順出発時間順出発時間順
乗継検索あり(ボタンで選択)あり(直行便と一緒に表示)乗継前提の便は普通に表示されます。それ以外の場合は出発地⇒乗継地までのフライトを選択した後に乗継⇒到着地のフライト選択する事になります
おすすめ表示最安値が一目でわかるようになっている最安値が一目でわかるようになっている無し
フライト検索時の便表示
(往復で検索時)
片道表示片道表示片道表示(往復検索が出来ず、便追加で復路フライトを検索)
フライト検索時の料金表示
(往復で検索時)
片道表示片道表示片道表示
運賃比較的高い。時期やタイミング・年齢により激安も有り比較的高い。時期やタイミング・年齢により激安も有り比較的安い。

航空会社のスマートフォン公式アプリがあると、公式サイト以外から予約しても登場する予約情報がアプリに反映されます。
格安航空券予約サイト経由で予約する場合でも、搭乗する航空会社のアプリ入れて会員になっておく事をお薦めます。

格安航空会社

ローコストキャリア(LCC)を指します。
当然公式予約サイトを持っていますので、ここから予約出来ます。
比較すると以下となります。

【FSC予約サイト比較】PEACHJet Star春秋航空
就航路線25路線 羽田便・伊丹便使えず、成田・関空便となる18路線 羽田便・伊丹便使えず、成田・関空便となる2路線 羽田便使えず、成田便となる。関西は就航無し
予約出来る場所公式サイト、公式アプリ、電話(手数料有料)公式サイト、公式アプリ、電話(手数料有料)公式サイト、公式アプリ、電話(手数料有料)
1都市複数空港の発着選択1都市複数空港に就航していない1都市複数空港に就航していない1都市複数空港に就航していない
フライト検索出発時間順出発時間順出発時間順
乗継検索無し無し無し
おすすめ表示特に無し最安値が一目でわかるようになっている無し
フライト検索時の便表示
(往復で検索時)
片道表示片道表示片道表示
フライト検索時の金額表示
(往復で検索時)
片道表示片道表示片道表示
運賃安い。時期やタイミングによりかなり高い時期も有り安い。時期やタイミングによりかなり高い時期も有り安い。

格安航空券予約サイト

色んな航空会社のフライトを同時に検索を掛ける事が出来る検索サイトです。
このサイトで直接航空券やホテルの予約をする事も可能で、少し前は頻繁にTVでCMをやってました。
いくつかあるのですが、有名ところ3つを出してみました。

【格安予約サイト比較】Expedia(アメリカ企業)Trip.com(中国企業)エアトリ(日本企業)
発着選択東京(羽田・成田)、大阪(伊丹・関空・神戸)、名古屋(中部・小牧)、札幌(新千歳・丘珠)同時検索可能東京(羽田・成田)、大阪(伊丹・関空・神戸)同時検索可能東京(羽田・成田)、大阪(伊丹・関空・神戸)、札幌(新千歳・丘珠)同時検索可能
航空会社選択ほぼ全ての航空会社を選択可能ほぼ全ての航空会社を選択可能ほぼ全ての航空会社を選択可能
フライト検索安い順・所要時間順・出発時間順・到着時間順・直行便優先・おすすめ安い順・所要時間順・出発時間順・到着時間順・直行便優先・おすすめ安い順・出発時間順・到着時間順
フライト検索時の便表示
(往復で検索時)
片道表示片道表示片道表示
フライト検索時の金額表示
(往復で検索時)
片道表示往復表示片道表示
変更可否購入した航空券の条件次第で可否が決まる。
可能の場合、無料で変更もあれば、有料は航空会社に支払う手数料に加えて代理店への手数料も発生。
購入した航空券の条件次第で可否が決まる。
可能の場合、無料で変更もあれば、有料は航空会社に支払う手数料に加えて代理店への手数料も発生。
購入した航空券の条件次第で可否が決まる。
可能の場合、無料で変更もあれば、有料は航空会社に支払う手数料に加えて代理店への手数料も発生。
検索結果の満足度
(個人主観です)
微妙良い微妙

若干の違いがあるものの、ほぼ同じ感じです。
ただ、検索サイトは検索がしやすい事、直感的に見える事が重要ではありますが「往復表示」がそれを妨害します。
Trip.comは料金表示が往復表示、往路のフライトを決める時点で往復の金額が表示されるのに、往路フライト選択肢後の復路フライトが表示されると金額が異なるので、よく分からなくなる場合があります。
フライト検索表示が片道、金額は往復分、という何か作為を感じるのは私だけでしょうか・・・

検索結果はいくつか見た感じ、というレベルですので検索内容によっては満足度が変わりますが、Trip.comが優秀な印象があります。

Expediaの航空券検索TOP画面
Expediaのフライト選択画面
Trip.comの航空券検索TOP画面
Trip.comのフライト選択画面
エアトリの航空券検索TOP画面
エアトリのフライト選択画面

検索サイトSkyscanner

もう1社風変わりな検索サイトがありました。
これで検索すると手数料は取らない旨の表記が出てくるので胡散臭いな〜と思ってたんですが、実は検索のみ行うサイトのようです。
検索結果から選択後、複数の予約サイトが金額の安い順に出てきます。

色々と検索しましたが結構優秀な気がします。
検索結果表示で往復フライト表示されるので、往路・復路の希望の時間の便を探すのが面倒です。
が、これも人によってはとても楽な検索になる場合もあります。
金額表示はフライト選択時に往復フライトが表示されるので、金額も往復表示なのは直感的で良いです。

Skyscanner(イギリス企業⇒中国企業)
発着選択東京(羽田・成田)、大阪(伊丹・関空・神戸)、札幌(新千歳・丘珠)同時検索可能
航空会社選択ほぼ全ての航空会社を選択可能
フライト検索安い順・所要時間順・出発時間順・到着時間順・直行便優先
おすすめ表示あり
フライト検索時の便表示(往復で検索時)往復表示
フライト検索時の金額表示(往復で検索時)往復表示
検索結果の満足度
(個人主観です)
かなり良い
Skyscannerの航空券検索TOP画面
Skyscannerのフライト選択画面

価格比較

Trip.com、Expedia、エアトリ、Skyscannerで色々と検索してみました。
画像が多くなりますが、最後に一覧にして比較してます。

1、お盆のTYO⇔札幌(2025年4月12日時点)

JALの検索結果
ANAの検索結果
Expediaの検索結果
Trip.comの検索結果
エアトリの検索結果
Skyscannerの検索結果
格安航空券予約サイトの検索で一番安かった便で公式サイトの金額を調べた結果
【TYO⇔SPK往復での検索比較結果】ルート・便運賃
JAL公式往路復路 羽田〜新千歳 JAL88,584円
ANA公式往路復路 羽田〜新千歳 ANA50,860円
Expedia 検索は最安往路復路 成田〜新千歳 Jetstar49,000円
Trip.com 検索は最安往路 成田〜新千歳 Jetstar GK119
往路 新千歳〜成田 Peach MM568
45,330円
エアトリ 検索は最安往路 羽田〜新千歳 ANA
往路 新千歳〜成田 春秋航空
54,660円
Skyscanner 検索は最安往路復路 成田〜新千歳 Peach48,775円
Jetstar公式+Peach公式往路 成田〜新千歳 Jetstar GK119
往路 新千歳〜成田 Peach MM568
44,760円

2、7月3連休のTYO⇔福岡(往路9時まで出発、復路は17時以降に出発)

4月に色々と検索してみました。

JALで最安。結構いい値段します
ANAで最安。HND発着で片道15,000円以下は新幹線早特21の17,920円より3,000円弱安い
Expediaで最安。ほんと最安?再度検索したがこれ。NRTでLLCで・・・
Trip.comで最安。Expediaと似た感じ。
エアトリで最安。ANA公式と似た感じですが、1万円高く意味無し。
Skyscannerで最安。公式より安い!
Skyscannerで最安のサイトを見に行きましたが、やっぱり最安。2番目に安い航空券よりも往復10円ずつ安いのは作為を感じるが。
Skyscannerで2番めに安いサイトを見に行きましたが、やっぱり2番目。

【TYO⇔FUK往復での検索比較結果】ルート・便運賃
JAL公式往路復路 羽田〜福岡 JAL39,367円
ANA公式往路復路 羽田〜福岡 ANA29,630円
Expedia 検索は最安往路復路 成田〜福岡 Jetstar35,900円
Trip.com 検索は最安往路 成田〜福岡 Peach
往路 福岡〜成田 Jetstar
32,930円
エアトリ 検索は最安往路復路 羽田〜福岡 ANA38,350円
Skyscanner 検索は最安往路復路 羽田〜福岡 ANA27,260円
Skyscannerから最安サイトへ往路復路 羽田〜福岡 ANA27,260円
Skyscannerから2番目に安いサイトへ往路復路 羽田〜福岡 ANA27,280円
ピーチ・Jetstar公式サイトで同条件で調べましたがどちらも33,000円以上でした。

予想に反し、東京〜福岡間のフライトで格安航空券予約サイトの方が公式サイトより安いケースが出てきました。
ただ、このような例はごく一部のようで、他の便を選択した場合は公式サイトで購入する方が安いようです。

私の結論

まず大前提として、格安航空券予約サイトが運営し続けられるのは、手数料ビジネスとなります。
どこからか手数料を取らないと事業として成りたちません。営利企業なので。
航空会社から取るか、利用者から取るか、という話ですが航空会社は自社で予約サイトを持っていますので、このような会社経由で航空券を販売する必要が有りません。
となると必然的に利用者から手数料を取るしか有りません。
基本的にほぼ全部の格安航空券予約サイトは手数料を取ります。
下に画像を載せますが、明確に見えるようにしているケース、よく分からない形で見え難くしているケースがありますが、ほとんどの場合公式予約サイトから予約する方が安いです。

Expediaの金額明細。赤枠の中に手数料が入ってます。
Trip.comの金額明細。赤枠の中に手数料が入ってます。
エアトリの金額明細。取扱料金が手数料ですが高いです。

どれも手数料が発生しており、その価格の差はあります。
手数料を純粋に比較できませんがので、前章の「価格比較」を見て頂ければ。
手数料の安さ?を見るとTrip.comが安い印象があります。

で、私の結論としては書いた通り

私の結論「Skyscannerで検索し公式サイトで予約
⇒検索自体は格安航空券予約サイトを使いながら、便を決めたらその航空会社の公式サイトから予約する。

とは言っても、目的別で予約する方法が変わったりしますので、目的別に一覧にまとめるとこんな感じになります。

フライト予約目的日本国内線の場合(路線が就航している前提)
乗る航空会社決め打ち(株主優待・特典航空券含む)乗る航空会社の公式サイトで予約
成田・関空と都心から遠くても安ければなんでも良いSkyscannerで検索後、最安値サイトor航空会社公式サイトで予約
出張などのビジネス利用する場合FSC航空会社の公式サイトで予約
金より検索手間を省きたい乗りたい航空会社のFSC公式サイトで予約
上位クラス利用乗る航空会社の公式サイトで予約(ANAとJAL)
旅行で出発時間がある程度決まっているSkyscannerで検索後、航空会社の公式サイトで予約
航空券購入後に予定変更する可能性がある場合FSC航空会社の公式サイトで予約(予約変更可能な航空券を購入)
実年齢が25歳以下JALかANAの公式サイトで予約

出張等のビジネス利用、特定の航空会社のマイルやPP貯める、上位クラス利用とフライトの目的が決まっている場合は、FSC航空会社で検索の一択となりますので、検索サイトはほぼ個人ユース向けになります。

年齢が25歳以下向け

JALとANAは実年齢25歳以下(精神年齢や見た目年齢では無い)専用の運賃があります。
JAL:スカイメイト・JALカードスカイメイト
ANA:スマートU25(26年5月18日まで)、ユース(26年5月19日以降)

羽田〜伊丹が1万円前後、羽田〜札幌でも1.5万円前後とセール運賃でも出てこない価格となっています。
特にJALはキャンペーンで25年7月17日まで羽田〜伊丹が片道7,480円と閑散期ということも相まって異常な運賃になってます。
FSCなのに安いので、若い人には本当にお勧めです。

最後に

いくつかのサイトを見たところ、一長一短がある事や国内線の航空会社の数がさほど多く無い事もあり、プライベートな旅行で手間掛かっても良いのでちょっとでも安くしたい人には検索をする分には便利だと思います。
手数料を考えれば検索だけに使って、あとは公式サイトで予約するのが定石ですが、Skyscannerが公式よりも安い金額を出してくるので侮れないと思いました。

ただ、航空券の変更やキャンセルをする際にも格安航空券サイトの手数料が発生するケースが結構ありますし、緊急時に空港でのカウンターでの変更やキャンセルも出来ないケースが多いと思います。
なので格安航空券予約サイトで購入する理由が基本無いと思ってます。

これは、日本国内という狭い範囲での話であり、海外旅行となると前提がかなり変わってきますので格安航空券予約サイトの出番があるかも知れません。
次回、今回の国際線版をやります。

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