
どこまで行っても感染状況次第。
仕事でヨーロッパ向け等の仕事も少しやっていますが、行く必要が出てくるなどを想定し行きそうな国に入国する際に必要な手続きを調べてみました。
日本国籍の人、またスマートフォンが無いと渡航出来ないのでスマートフォンをお持ちである前提で書きます。(おすすめはiPhone)。理由は後述)
航空券購入・ホテル予約についてはここでは書きません。
日本入国(私の経験含め)
出発前
1、PCR検査と検査証明
⇒フライト時間から72時間以内PCR検査を受け、病院にて厚生労働省指定フォーマットに検査結果などを記
載した証明書が必要です。
都市や病院によりますが、私が過去に行った病院では300元でした。
2、誓約書作成
⇒これも厚生労働省指定フォーマットに記入が必要です。
3、質問票入力
⇒Web(スマホかPC)で入力します。
入力完了するとQRコードが出てくるので、検疫時に見せる事になります。
入国時の検疫に必要となるので、紙に印刷するかスクショで画像保存しておく必要があります。
4、アプリインストール
⇒My SOS、GoogleMap等(位置情報設定・保存)※、接触確認アプリCOCOA
これは日本到着時までに完了していれば問題無いのですが、事前にやって置くことをお奨めます。
ギリギリになってWi-Fiが繋がらないとか・・・で焦らないように。
日本政府側の対応も随時アップデートされており、かなり簡略化されています。
※iPhoneが良い理由は位置情報設定の為のアプリダウンロード不要なので。標準で搭載済み。
要注意なのが、iOSかAndroidOSの端末が必要。
HUAWEI製だとGMS(Google Mobile Service)が使えない端末はアプリ非対応。
色々やればインストールは出来ますが、アプリを開いても使えない感じの表示が出ます。
iOSかAndroidOSの端末が用意できない場合、日本で端末レンタルが必要となります。15,000円くらい。
(追加) 出国する国次第では、現地出発直前の健康状態や直前14日間の滞在場所を入力する必要があります。
⇒中国の場合を書いておきますと、該当のホームページかWechatで申請を行います。
中国入国時はもちろんですが、中国出国時も必ず必要になります。
不備があるとチェックインカウンターで修正完了まで対応する事になります。
特に14日間の滞在先は細かい住所か明確な建物もしくは企業名などを書く必要があります。
例えば、1日出張してたら出張先の住所の明細、もしくは省市区通り+企業名を書く等。
空港チェックイン時(出発時間の2時間前に着いていれば概ね大丈夫か)
5、上記1・2の確認
⇒確かこのタイミングで一度有ったと思います。これも出国する国や空港・航空会社によって異なるかもし
れませんが、どちらもこの段階で手元に無い場合は 飛行機に 乗れないでしょう。
6、(出国する国次第ですが)その国の健康証明申請
⇒中国だとWebやWechatで登録し完了出来たらQRコードが表示されるので、出国審査前にQRコードを見せ
ることになります。
日本到着時(入国前検疫)
7、【空港検疫】上記1・2・3の書面提出
⇒提出前に事前確認があります。
ズラッと並んでいる椅子に座って資料を見せることになります。
この事前確認が終わらないと、書面提出のブースに行けません。
8、【空港検疫】抗原検査
⇒21年5月の帰国時はPCR検査ではありませんでした。唾液のみで検査。
9、【空港検疫】アプリ正常稼働確認
⇒アプリインストールと設定が普通に完了出来ていれば問題無いはずです。
10、入国手続き
⇒抗原検査陰性結果が出るまで入国手続き出来ません。
11、受託手荷物ピックアップと税関申告
ここまでやってようやく空港の外に出てる状況となります。
人によっては4時間くらい掛かる場合があれば、2時間も掛からずに終わる場合もありますが、私の経験と周りの話を聞く限りでは、ファーストクラス・ビジネスクラス搭乗者は早く終われるような感じです。
12、移動
13、隔離条件・隔離期間短縮方法
⇒隔離:基本的には14日間の隔離、一部の国からの入国の場合は数日間の強制隔離(家に帰れない)。
隔離短縮:ワクチン接種が条件で隔離10日目以降で検査。
更に11月8日から最短隔離3日(プラス行動管理7日間)という形で隔離期間短縮があります。
ワクチン接種は当然、ビジネス目的だったり受入責任者が管理などが条件として付くので旅行戻りとかは難しいのかも知れませんが、出向者にとっては戻りやすい環境になりますね。
アメリカ(公式情報と現地の人の情報)
出発前
1、PCR検査と検査証明
⇒出発するフライト3日前までにPCR検査を受けて、陰性証明書を取得必要があります。PCR検査は政府指定
の医療機関は無いです。ポイントは時間で72時間ではないと言う点です。フライトの3日前までに検査受診
でOK。紙に印刷、もしくは電子データ(画像)を用意する必要があります。
2、(11月8日から)ワクチン接種と証明書
⇒アメリカCDCが承認しているワクチン接種を完了させていることが入国の必須条件となります。
2回接種が必要なワクチンであれば2回、1回で良いものは1回。
ファイザー・ビオンテック、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、セラム・インスティ
トュート・オブ・インディア(SII)製「コビシールド」、アストラゼネカ、シノファーム、シノバック製
ワクチン接種していない場合、相当な理由がないと入国出来ないようです。
なお、21年10月現在ではアメリカ入国直前14日以内に次のエリアにいた場合は入国・乗り継ぎ出来ないよ
うですが、11月8日午前12時1分(米国東部標準時)に解除されます。
中国・イラン・ヨーロッパのシェンゲン圏(オーストリア、ベルギー、チェコ共和国、デンマーク、エス
トニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ラトビア、
リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルト
ガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、モナコ、サンマリノ、バチカン市
国)・アイルランド・英国・ブラジル・南アフリカ・インド
3、(ビザなど無い人は)ESTA登録
⇒現状関係無く、事前申請が必要なものとなっています。
4、誓約書作成
⇒日本入国と同じような感じだと思いますが、ペラ2枚で内容も多くない為、作成自体に時間は掛からないと
思います。
5、オンライン健康申告
⇒一部の都市では入国時に事前申告しておく必要があるようです。
探して見た限りではロサンゼルスは必要そうです。
6、アプリインストール
⇒入国時に必須アプリはありません。有ると便利そうなのは「VeriFLY」でしょうか。
空港チェックイン時
6、上記1〜4の提示・確認。
アメリカ到着時
7、上記1〜4(5)の提出。
8、隔離条件
(ワクチン未接種)到着後3〜5日以内に検査し7日間自主隔離。検査受けない場合は10日間の自主隔離。
(ワクチン接種済)到着後3〜5日以内に検査を推奨。自主隔離はありません。
知人談ですが、入国時にPCR検査などはなく、必要なものがきっちり揃っていれば比較的簡単に入国出来るようです。
また、州にもよるようですが、街中はほぼ2019年のような状況のようでマスクは空港とか出なければ付けれおらず、店に入店もワクチン接種証明提示しないで良い所もあるようです。
話を聞く限りでは中国以上に普通な状況に戻している感じがありました。
ニューヨークなどの一部の大都市ではワクチン接種証明提示が義務化されているので、いつでも見せれるようにしておくほうが良いようです。
ドイツ(公式情報と現地の人の情報)
前提
①入国制限対象外の人
ドイツ国籍・EU加盟国国籍・シェンゲル協定適用国国籍・前述の配偶者などの核家族・前述での長期滞在許可
を有する第三国国民とその配偶者などの核家族。
②入国制限解除されている第三国
これに指定されている国にドイツ入国直前に連続6ヶ月以上滞在している事が条件。
③入国制限がある第三国(日本はここ)
欧州医薬品庁が承認したワクチン接種証明を有しており、14日以上経過していること。
ワクチン接種していない場合、相応の渡航理由が必要。旅行・出張レベルは多分無理。
④ハイリスク地域・変異株蔓延地域
手続きなどが非常に増える。ワクチン接種していないとやはり厳しい。
⇒ここでは③をベースに書きます。
出発前(日本人)
1、ワクチン接種証明書
⇒決まったフォーマットがちょっと見当たらなかったのですが、言語としてはドイツ語・英語・フランス語・イ
タリア語・スペイン語で記載された証明書が必要です。
2、デジタル入国登録(DEA:Digitale Einreiseanmeldung)
⇒日本はハイリスク地域指定から解除されたので不要なのですが、念のため書いておきます。
ドイツ入国前10日以内に「ハイリスク地域」「変異株蔓延地域地域」に滞在歴がある場合、フライト手続前に
デジタル入国登録が必要。トランジットや24時間以内の国境往来などは不要。
3、PCR検査と陰性証明
⇒日本はハイリスク地域指定から解除されたので不要なのですが、念のため書いておきます。抗原検査ならドイ
ツ入国前24時間以内に検査実施PCR検査ならドイツ入国前72時間以内に検査実施アメリカや中国と違い、ドイ
ツ到着時間なので注意。政府指定医療機関無し、紙に印刷、もしくは電子データ(画像)を用意する必要があ
ります。言語は英語・追いついて・フランス・イタリア・スペインで指定書式無し
空港チェックイン時
4、上記を見せる。
ドイツ到着時
5、上記を見せる。
こちらも知人談となりますが、ドイツから隣の国に行って普通にゴルフとか出来るようです。
少し異なるのは、EUエリア内では比較的あちこち行けるような印象がありますが、各国で決まりが異なるようで、国を跨ぐ際に訪問国のルールに従っていなければ入国が出来ないようです。
中国(私の経験含め)
出発前
1、ビザ取得(居留許可・外国人永住許可証がある人はパス)
⇒これが無いと次に進めません。ビザ取得には現地地方政府などの招聘状が必要となります。
現地で勤務などの明確な理由が無いと申請出来ず、都市や感染状況次第では発行に相当な時間(数ヶ月と
か)が掛かる場合があります。
21年11月1日よりワクチン接種が完了していないとビザ発給されなくなります。
2、PCR検査と検査証明
⇒フライト時間48時間以内に検査を受ける必要があります。
たまに証明書を受領する時間と勘違いする方がいるようですが、検査した時間です。
3、ダブル陰性証明の事前登録

4、アプリインストール
⇒Wechat(微信)
中国に入った後は、このアプリが無いとほぼ間違いなく生活が出来ません。
あらゆる購入に対する支払い・コミュニケーション・健康カード表示等生活の至る所で使わざるを得ない
状況になります。
5、出入国健康申告書・健康電子入力完了画面(QRコード)
⇒ここでは出発直前14日間の滞在場所、健康状態などを入力しQRコードを入手する必要があります。
確か、フライトの席も入力する必要がありましたので、フライト当日のチェックイン等に座席変更があっ
た場合は変更しておく必要がありますが、変更は何回も可能です。
URLがたまに変わる可能性がある為、QRコードも載せておきます。

空港チェックイン時
6、2・3の確認
7、4の確認
⇒ANAで飛ぶ場合はチェックイン終わった後でANAの方にQRコードを見せてチェックインカウンターエリア
から出れます。
中国到着時
8、【空港検疫】3・4の確認(だったと思います)
9、【空港検疫】インタビュー
⇒中国語が話せなくても大丈夫です。インタビュー内容を書いた用紙を見せてくれます。
10、【空港検疫】PCR検査
⇒鼻の方は確実に実施、プラスで喉もやる場合があります。
11、入国手続き
⇒ここは至って普通でした。
12、受託手荷物ピックアップと税関申告
⇒空港によっては場所が変わります。
空港検疫がある為、Priorityの荷物も普通の荷物も同じように置かれています。
13、バスに乗り込み、そのまま隔離ホテルへ。
⇒空港到着してからホテルまで3〜4時間掛かると思ってください。
14、隔離条件
⇒国外からの入国者は全員対象で隔離施設へ強制連行。
中国到着したら、ホテル隔離14日+自宅7日(都市によってはホテル隔離21日+自宅無し)が終わるまで自由に移動できる事はありません。
中国へのフライトに乗った時点でワクチン接種有無は関係無く隔離ホテル行きは確定。
他の国と違う大方針がある為、厳しくなる方向に進んでいます。
最後に
行く国によって対応(承認ワクチン・入国制限対象国)が全く違うので本当に面倒だと思うような事が多々ありますが、諦めて従いましょう。
海外に行くなら、スマートフォン無しに渡航は無理な状況になっています。
一部の国では隔離無しで観光客を受け入れるところも出てきましたが、記事を書いている時点では中国や日本は隔離がある為、日本人の場合はなかなか海外旅行という状況にはならないです。
徐々に入国を緩和する国、逆にますます厳しく制限する国(私が今住んでいる国だったり)と国の方針によって大きく且つ随時変わる状況ですので、自ら常に最新の情報を取得・確認して出国・入国準備してください。
もし、それぞれの国のページが見にくいとかであれば航空会社の出入国情報のページをご覧になるのも良いです。(ブログと違って変更が入れば頻繁に更新されますし。)