現時点ではかなり微妙か?
前提:海外渡航で楽天モバイル使いたい人。
去年から大手3キャリアは、ドコモのahamo始め、20GB 2,980円/月がトレンドになる気配もあり、ソフトバンク参入の頃を思い出させるような動きが出てきています。一方、第4の通信事業者(MNO)として立ち上げた楽天モバイルですが、新規加入先着300万人に対して1年間無料という過去に見たことないようなキャンペーンを打って、最近200万人突破という事でまも無くキャンペーンも終了に向かっているようです。私も長期間の日本への一時帰国中に、今まで使っていたnuroの0SIMのサービス終了もあり、また世帯主という事で色々と登録している電話番号を変えると大変ということもあって、楽天モバイルにMNPで切り替えました(しかし、MNPのルールをきちんと読んで無かった為、3,000円損しました・・・)。
楽天モバイルの特徴
簡単に説明すると、良し悪しは別にして以下が特徴です。
1、自前回線エリアでは通信量無制限で2,980円ワンプライス
2、海外使用でも2GBまで無料
3、自前エリアが結構狭く、パートナー回線エリアでは5GB/月まで
4、iPhoneは使用保証無し(私は12 Proで使ってました)
5、楽天市場での買い物でポイント+1倍(+1%)。
6、解約含めた手数料はほぼ0。
参照:https://network.mobile.rakuten.co.jp
と、いろんなサイトでいろんな議論が巻き起こっていますが、個人的には1年間実質無償だったりキャンペーンでポイント沢山貰えたり、なので悪いところは有る程度目をつぶるべきかなと思っています。
特徴で1つだけ日本国外での特徴があります。私が契約した理由の1つがこの海外使用で2GBまで無料という言葉です。中国に行っているのでVPN無しでそこそこの通信速度でwebブラウジングが出来るのでは、と期待したからです。
という事で、実際に海外で使ってみましたので、どんな感じか?をご紹介します。
実際試してみました
まず、端末は日本国内で購入したSIMフリー版のiPhone 12 Pro、楽天モバイルのSIMはe-SIMにしております。中国側のSIMは中国移動のnanoSIMです。SIMカード1枚ですが、DualSIMでの運用です。中国国内での通信設定は4Gにしています。かなり基地局の数も増えているようですが、体感速度はあまり変わらず、電池の減りが異常に早かったので、当面4Gのままにしています。

ここから、中国移動のモバイル通信はOFF、楽天のモバイル通信をONにすると、なんと一番「Orange France」という文字がTOPに出てきました。???と思いましたが、フランスの通信事業者と契約していて、中国で使う際には楽天⇒Orange France⇒中国の通信事業者へとローミングしている、ということなんでしょうか。電波状態を見ると「電波4本」「E」となってます。なんとEdge状態=2G(GSM)状態です。この状態でwebを開こうとしましたが一向にページが開きません・・・。という事で、事実上使えません・・・。

それ以外にも・・・
一旦楽天回線のモバイル通信は切って、中国移動のモバイル通信を繋ぐと普通に「電波4本」「4G」と表示され、今まで通り普通に使用できました。当然ではありますが。
画面表示だけではわからない点も1つありました。それはDualSIM両方でモバイル通信をONにしている時、中国移動のモバイル通信の接続がかなり悪くなった事です。「電波4本」「4G」にも関わらずFaceTimeなどモバイル通信(Wi-Fi使用時は除く)で電話する時に、ほぼ確実に数分で会話ができない状況となりました。その後、楽天側のモバイル通信を切った後はこの現象は無くなりましたが、e-SIMの電波干渉による影響かな?と。日本にいた時はDualSIM両方でモバイル通信をONしていたのですが、ほぼ在宅勤務でWi-Fiでの通信だった為気づきませんでしたが、もしかしたら特定の国での使用時に発生するのかも知れません。
中国滞在中、中国SIM+楽天e-SIMでモバイル通信時は通信異常が出やすいので、そういう経験がある方はe-SIMのモバイル回線を切ると改善される可能性は高いかと思います。
楽天モバイルといえば、楽天LINKアプリがあるのですが、中国国内ですと楽天系アプリ・サイトは規制がかかっており使えないし見れません。使いたいのであればVPNを使用してからとなります。中国だと新聞系・中国以外のSNSやクラウド・google系全般等はほぼシャットアウトしている為、日本人が中国に住む場合はVPNがある方が断然快適に生活出来ます。

最後に
実は、日本からの移動時に広州空港到着後に一度試したのですが、その時は楽天の電波はきっちり4Gを拾っていたという記憶があります。しかし、広州から少し離れた自宅付近でじっくり試す限りでは、上記のような残念な結果となりましたが、もう少し色んな場所・海外移動が出来るようになったら(いつ?)中国以外の国でも試した上で最終判断しようかと思います。
また、今年の3月から開始されるdocomoの新プランの「ahamo」。こちらも海外使用可能、但し半月以上海外にいる場合は通信速度制限などが発生するようですが、価格は同じ2,980円で「ファミリー割り(割引特典対象外)」も適用されるしキャリアメールはとっくに捨てているので、現時点で繋がらない楽天を色々試す前に変えてしまうかも知れません。
楽天モバイル、頑張って欲しいところです。