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誰でも出来る!個人所得税確定申告のやり方【会社従業員向け】

来年の自分の為に。素人でも資料が揃っていたら半日以内で申請完了まで出来る!筈・・・

私の会社では確定申告のやり方を教えてくれません。
普通なのかも知れませんが、思った以上にわかりにくく手間が掛かる作業で、Webでやり方調べるのですが、読解力低いのでどうもわかりにくいです。
単身赴任してるので休みの日に一人でやってても上手くいかず、配偶者のいる家でやってても「(配偶者)まだやってないのか?😡」と怒られ、進めていくと単身赴任状態では出来ない作業が発生し「(世帯主)配偶者がそばにいないから出来ないねん🙁」と言い、配偶者のマイナンバーカードを読み取って返却した後に入力作業終盤んに再びマイナンバーが必要になると「(配偶者)事前に調べてないのか?😡」と怒られ、「(世帯主)事前に必要な事がわかるページが無い😫」と言い合いになりました。それも2月下旬の時点で・・・

一人でもこんな不幸な出来事が起きないよう、誰でもわかるように解説する事にしました。今回もとても長いです・・・。

2024年分の情報となります。
この記事は、会社従業員が所得税の確定申告を行う、還付を受ける、という前提の内容となっています。

確定申告とは

所得が確定した人が必要に応じて追加納税・還付など年次納税を確定させる作業を行い申告するのが確定申告です。

収入対象  :毎年1月1日〜12月31日までの所得(収入)合計
申告先   :税務署
申告作業開始:毎年1月上旬から
申告期間  :毎年2月15日前後〜3月15日前後(土日の配置次第で変わる)
⇒2024年の収入は、2025年2月〜3月に確定申告する必要があります。

収入や売却益の総合計金額によって税金が変わります。
⇒正しい収入から税金が割り出されますので、税金を追加で払う必要があります。
 収入を過少申告し税金を安くした場合、税務署から連絡が入って追徴課税が発生する場合あり。数年後に連絡くる場合も。

税法には、人々の金銭的負担を減らすために、様々な控除が存在します。
⇒これらを申請する事で申告後、(わかりやすい表現で)お金が返ってきます。還付申請をしなかった場合、お金が返っません。

会社に雇われている従業員は、確定申告をしない代わりに年末調整なるものがあります。
会社勤務していれば、大概の人は毎月会社がみなしで所得税を天引きされ、年末の調整で会社での総収入から12月に追加で所得税支払う事になったり、逆に多く天引きされてたので一部戻って来たりします。
11月ごろに行うものとなりますが、これをやれば個人で確定申告を行う必要がありません。

こんな人は確定申告すれば税金が還付されます

しかし、ある条件に該当する人は、年末調整をやったとしても、税金還付を受ける為に個人で確定申告が必要となります。

【確定申告をすれば税金が還付される方】
1、(特定増改築等)住宅借入金等特別控除⇒住宅ローン控除で控除初年度或いは海外赴任から戻った時の控除再開の際
2、医療費控除⇒支払った医療費の合計額のうち、10万円を超えた金額
3、寄附金控除⇒ふるさと納税等
ふるさと納税なら寄付を地方公共団体5つ以上で実施した場合は確定申告が必要
4、その他控除⇒雑損控除や政党等寄附金特別控除、認定NPO法人等寄附金特別控除、公益社団法人等寄附金特別控除、住宅耐震改修特別控除、住宅特定改修特別税額控除、認定住宅等新築等特別税額控除などを受ける場合。

医療費控除の対象は以下からご覧ください。

確定申告で注意なことは・・・
年末調整をやったとしても、その後確定申告した場合、確定申告の内容が最終申告情報として反映されます。
⇒年末調整の情報が確定申告に上書きされる事となり、申告内容次第で追加納税や還付が発生します。

Webでやる際に必要なもの

まずはこれだけ用意してください。マイナンバーカード持っていない人は・・・についてはそもそもe-Tax使えません。

Webで確定申告やるのに必要なもの
1、年末調整書
2、マイナンバーカード
3、マイナンバーカード読み取り機もしくはマイナンバーカード読み取れるスマートフォン
4、PC・・・は無くても出来ます。
5、税金を納める本人以外の扶養家族などのマイナンバーカード(必要に応じて)
6、メールアドレス(マイナンバーカード利用者登録で必要)

2は無くても出来ますが、事前に税務署に行って、ID・パスワード方式の届出を作成する必要があります。
3はマイナンバーカード持っていても読み取り可能な機械が無ければ使えません。

問題は4、PC
個人的にはPCでの作業はお勧めしません。
理由は、Windows PCでもMacでもソフトを入れる(実際にはWebブラウザに拡張機能を持たせる)のですが、これを入れないとWebで進めてても途中で動かなくなります。
なぜか?よくわからないのですが、Macでやった私は拡張機能を持たせても同じように動かなくなります。
スマートフォンの場合、情報の入力やxmlファイルのアップロードが面倒だったりしますが、事前にソフトなどのダウンロードが不要です。

5、世帯主以外の扶養家族などのマイナンバーカード
税金を納める本人の扶養家族は健康保険組合が利用できますので、その情報を代理人申請する事で税金を納める本人以外の健康保険を使った医療費情報を一括で入手できます。手入力が大幅に減らせられます。
医療費控除の対象は、税金を納める本人自身または配偶者、その他の親族のうち「生計を一にする人」のために支払った医療費が対象。
その際にマイナンバーカードを読み込ませるのと、最後の方で代理人のマイナンバーの入力があります。
どうしても嫌なら手で1個1個入力するか、xmlファイルに情報を入力しアップロードする必要があります。
単身赴任者は要注意!

手順1 利用者登録

今回は以下の条件に合致している方を前提に解説します。
「会社従業員として1企業に所属しそこから給与を貰っている」
「ふるさと納税やっている」
「医療費が年間10万円以上」
「配偶者が収入が無い事」
「iPhoneで確定申告等作成を行う」

作業イメージはこんな感じ。
❶マイナポータルで取得したい証明書等の連携を行う。
 ⇒ここでふるさと納税等をマイナポータルに紐付けて、作成コーナーでの手入力作業を減らすのと同時に郵送での別途提出を減らす。
❷国税庁 確定申告書等作成コーナーで申告書作成し提出。
 ⇒医療費申告や代理人申請も含めてここで行います。

実際の作業は以下になります。

1)マイナポータルで利用者登録
マイナポータルアプリをダウンロード

マイナポータル

マイナポータル

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ダウンロードしたら、以下のリンクをみて、利用登録を行ってください。

手順2 マイナンバーカードと医療費等の連携

文章で説明してもわかりにくいと思いましたので、ほぼ全部画像で順番に載せました。
この順番にやれば出来ると思います。

左:アプリを起動。右:アプリ起動後画面です「登録・ログイン」をタップしログインしてください。
左:ログイン後TOP画面、右:下の方の「確定申告」をタップ。
左:確定申告の事前準備画面で「証明書等の・・・」をタップ。右:証明書等の取得画面で「証明書等を選択する」をタップ。
左:証明書等の選択画面にて寄附金控除の「+選択」をタップ。右:ふるさと納税で実際利用したサイトを選択。
左:方の対応自治体の確認にマークをつけ、「OK」をタップ。右:寄附金控除のところに追加されました。
左:医療費控除など証明書等の追加はこの画面でのみ選択可能。選択終われば「次へ」をタップ。右:証明書等の取得画面に戻ります。
左:必要な証明書の取得が全部出来たら「e-Taxで確定申告をはじめる」をタップ。右:確定申告書等作成コーナーのページに行きます。

手順3 確定申告書等作成❶申告準備

前述の②確定申告の事前準備からでも、下のURLから「国税庁 確定申告書等作成コーナー」のページへ行きます。

ここも、ほぼ全部画像で順番に載せました。この順番にやれば出来ると思います。

左:確定申告書等作成コーナーTOP画面で「作成開始」をタップ。右:作成ステップの順序一覧が出てきます。
左:何の確定申告するかを選択。「所得税」をタップ。右:申請の年度を選択。その下のマイナンバーカード所有は「はい」を選択。
証明書等のデータも「連携する」を選択し、「次へ」をタップ。右:マイナポータルのアプリの話。ダウンロード済みなので下へ。
左:「同意して次へ」をタップ。右:マイナポータルへ移動「次へ」をタップ。ログインを行います。
左:ログインしたらこの画面が出てくるので「次へ」をタップ。右:この画面出たら「次へ」をタップ。
左右:個人情報を入力しましょう。必須と書いているものは必ず入力してください。入力が終わったら下の方に「内容を登録する」をタップ。
左:登録情報確認画面が表示されます。右:問題なければ「次へ」、訂正必要なら「訂正」をタップして戻って訂正しましょう。
左右:マイナポータル連携し証明書のデータ取得か?基本は「取得する」を選択。家族分も必要なら取得。選択終われば「次へ」
左:家族分の情報取得はマイナンバーアプリから「代理人の登録」をタップ。右:マイナポータルページに移ります。
左:代理人になる場合は左側を選択し、その下の「委任者を登録する」をタップ。右:「マイナンバーカードを読み取る」をタップ。
左:入力進めているスマートフォンで委任者のマイナンバーカードを読み込ませログインします。右:代理人登録完了したら「次へ」をタップ。
左:この画面では「利用規約に同意する」を選択し、「本人確認をはじめる」をタップ。右:この画面になったら「連携」をタップ。
左:この画面では家族の証明書等の情報が出てきます。右:内容に問題なければ「証明書等の取得へ」をタップ。
左:控除証明書等の取得画面。証明書等の情報が出てきます。右:問題なければ「上記の留意事項を確認した」をチェック後「次へ」タップ。
左:作成コーナーサイトに戻ります。右:証明書等を取得した情報が出てきます。内容に問題なければ下の方にある「次へ」をタップ。
左:取得したデータ以外に追加するデータを読み込むページです。右:ファイルがあれば「ファイルを選択する」からファイルをアップロード。アップロード完了もしくはアップロードするものがなければ「次へ」をタップ。
左:本人情報などを入力する画面です。必須は必ず入力です。右:源泉徴収票は1枚のみの人はそちらをチェックすると。
左:追加で質問が出てきます。該当するものにチェック。右:全部入力・チェックが完了したら「次へ」をタップ。ここで①申告準備が完了。

手順4 確定申告書等作成❷収入等入力〜❺送信

ここも、ほぼ全部画像で順番に載せました。この順番にやれば出来ると思います。

左:源泉徴収票情報を入力する画面です。カメラを選んだ方が楽です。右:カメラにした場合、カメラマークをタップします。
左:カメラ起動。「許可」をタップ。右:撮影前の説明です。「撮影する」をタップ、源泉徴収票を撮影しましょう。
左:撮影したら読み込みます。右:読込結果画面です。読み込んだ情報を入力してくれますが、間違いがあれば訂正します。
左:確認・訂正が完了したら「補正完了」をタップ。右:この画面が出てきたら「閉じる」をタップ。
左:源泉徴収票の情報入力画面に移ります。入力完了したら下にある「入力終了」をタップ。右:計算結果が出ますので「閉じる」をタップ。
左:所得・控除のページに戻ります。他に控除に申請を行います。終わったら「次へ」をタップ。右:この画面も「次へ進む」をタップ。
左:還付される金額表示され、その下に収入等の金額確認あります。右:訂正無しは「次へ」訂正ありは「税額控除等を訂正する」をタップ。
左:還付金の受取方法画面です。右:下に進むと選択肢が出てきます。今回は公金受取口座への振込みをやります。
(解説)左:公金受取口座の確認方法です。マイナポータルで確認できます。右:マイナポータルでの口座情報確認画面です。
左:受取方法の選択後、通知方法を選択します。早く知りたいなら「電子交付」「還付金の振込通知」を選択し「次へ」。
右:財務債務調書は10億円以上の財産を有している人のみなので一般ピープルは無視。
左:その下は該当する項目があればチェックを入れて「次へ」。右:基本情報の入力画面です。内容に従って入力しましょう。
左:基本情報の入力完了したら「次へ」。整理番号は無ければ未入力で良し。右:マイナンバー情報入力です。
左:委託者情報を入力した場合は委託者マイナンバーも必要。入力完了後「次へ」。右:申告内容確認ページ。
左:「申告書等を表示する」をタップ。右:申告書等送信票が表示。送信前なので赤字で表示されます。
左:訂正する場合の確認画面。訂正するなら「次へ進む」をタップ。右:訂正しなかった場合の画面です。特記事項は書く事あれば書います。
左:下に行くと弁理士や登記方法の入力があれば各々をタップ。無ければ「次へ」。右:e-Taxログイン画面。確定申告書の送付する為・
左:ログイン後の画面。訂正無ければ「送信する」をタップ。右:最終確認。「送信を実行する」をタップ。
左:確定申告書の送信が完了。右:送信結果。この内容で送信したという内容が表示されます。
左:確認画面の下の方の「次へ」をタップ。右:申告書等送信票等の確認画面。確定申告書以外に提出が必要な書面のやり取り画面です。
左:「申告書等を表示する」をタップ。見終わったら「次へ」をタップ。右:申告書等送信票。今まで手で書いてた確定申告書の送付済版です。

手順5 確定申告書等作成❻データ保存等(申告書の送信後)

ここでは電子送信では終わらない方、データ保存方法を解説します。

左:申告書の送信後の作業画面。右:入力内容の保存はあとで解説します。
左:添付書類の準備。書類の現物が必要な場合は対応必要。
右:送信済みの申告書等送信票の1枚目に送信(送付)書類名があります。ここに「別途提出」に○が付いている場合、その書類は税務署へ提出する必要があります。
左:別途提出での提出方法。実物の用紙が絶対必要。郵送なり持参なりしましょう。右:画面下の方の「終了(トップ画面へ戻る)」をタップ。

が、データ保存のやり方も以下にて解説します。
入力途中で出てくる「これまでの入力内容を保存」、送信後に出てくる「入力データのダウンロードページへ」をタップする事でデータの保存が出来る画面に行きます。

左:入力内容の保存ページ。右:下にある「入力データをダウンロードする」をタップ。その後出てくる画面で「ダウンロード」をタップ。
左:ダウンロード完了画面。「完了」をタップ。右:「戻る」をタップ。これでデータのダウンロードは完了。
左:保存データを再利用する場合。まず確定申告書等作成コーナーのTOP画面の「保存データ利用」をタップ。
右:保存データを利用する画面。「作成再開」をタップ。
左:保存データを読込画面。「保存データを選択」をタップし、その後「ファイルを選択」をタップし、保存データを選びます。右:保存データ選択後、「保存データ読込」をタップ。
左:この画面になりますので、対象の作成再開をタップ。今回なら「所得税の申告書作成再開」。右:保存したタイミングの画面に着きます。

手順6 確定申告書等送信済みの状況確認

申請後、マイナポータルからも国税庁からもメールで申請しました!という連絡が来ません。
申請タイミング等によりますが、10日後くらいに「税務署からのお知らせ【還付金の処理状況に関するお知らせ】」というメールが来ます。
が、遅いですよね?なので、心配な方はe-taxのTOPページから確認しに行く事が出来ます。

やり方は以下の画像の順に進むと確認できます。

左:e-taxの公式サイトに行き、個人の方の方を選択し、マイナポータル経由等でログインしましょう。
左:ログイン後、e-Taxの個人TOPページに入りました。
左:個人TOPページの下の方に各種設定の「マイページ」をタップ、マイページの中の「還付・納税関係」をタップ
左:還付・納税関係のページの「還付金処理状況を確認する」をタップ、すると還付金処理状況確認画面が表示されます。

最後に

私だけかな?初めてe-Taxやる人だと結構厳しいように思います。
おまけにPCでやろうとするとやっぱり上手くいかないe-Tax。
余計な手間が少ない上、何度も何度もマイナンバーカードでログインが必要となります。
という事で、スマートフォンでやるのがベストというのが私の結論として解説しました。
とにかくやる順序がわかりにくい、やり方の動画も国税庁公式Youtubeでも沢山有るので混乱します。
人によって申請項目が違うのですが、一例として記事1つに全部ぶち込んでみましたので、かなり長いものになっています。

しかし、税務署に行かず、並ばずに確定申告が出来るメリットは大きく、それをやっている間に家で確定申告の送信完了も出来ます。
人によって税金還付されれば手元にお金が戻ってきますので、面倒臭がらずに出来るようになった方が絶対良いです。
日本国籍の成人は全員出来るようになりましょう。

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