マスク・消毒以外はコロナ前とほぼ同じ。
前提:中国国内で出張する人、興味有る人。
20年12月に中国に戻ってから、何かと忙しいというか行く遠くに行く機会が無く、自称出張族である私としては悶々としていましたが、ようやく飛行機乗っての出張を決行する事が出来ました。
どうしても取引したい企業への初訪問が叶い、日本では中止が決定したモーターショー、しかし上海でモーターショーが現在開催中という事で、2カ所行ってきました。
今回は、出張族らしい内容になるかと思います。
ルート、購入。
行き先は福建省寧徳市と上海です。私の住んでいる広東省の珠江デルタ付近から福建省寧徳市に行くのですが、隣の省ではありますが結構遠く鉄道乗っている時間だけで5〜6時間掛かります。飛行機であれば広州か深圳から福州長楽空港と鉄道で4時間程度でしょうか。しかし、福州便の値段がかなり高額で鉄道の3倍程度かかります。
そこで少々遠くなりますが、地方空港の恵州空港から浙江省温州龍湾空港経由で寧徳市に向かうことにしました。航空券代は約300RMBとかなり安かったものの福州から寧徳までの鉄道移動時間含め移動所要時間は6時間弱と鉄道1本とさほど変わらなかったのですが、6時間硬い座席の鉄道に乗りっぱなしという環境がもう無理、という事で。
福建省寧徳から上海までは飛行機も考えたのですが、良い時間のフライトが無く仕方なく鉄道で5時間掛けて行くことに。
上海からの帰りは流石に飛行機一択です。展示場が虹橋鉄道駅・空港からすぐそばだった事に気づかず、航空券の値段だけで浦東空港から広州行きの便にしてしまいました・・・。860RMB程度。
全部それぞれの運輸会社公式アプリで購入しました。
出発〜2日目。
初日、一旦会社へ出社し空港到着2時間前を目安に会社を出発、高速道路での渋滞はあったもののほぼ予定通り到着。
国内線専用の空港で、ターミナル自体が日本の小さい空港と同じような感じでした。例えると福島県の福島空港が似ているように思います。
空港ターミナルビルに入るところで、毎回お馴染みの過去14日間訪れた場所を証明するアプリ画面を見せて入るのですが、中国ではターミナルビルに入る際に爆発物を持っていないかチェックする作業があります。
警備員が手荷物全てに「なにか」を擦り付けます。その後数歩進んだところで30秒前後待機し何もなければ通過出来る仕組みになっています。
これは、日本初め、私が行った事がある中国以外の国では一度も見たこともされたこともない事で、何を擦り付けているのか?もし爆発物を持っていたらどうなるのか?これによって異常が出たところを見た事がないので、毎回疑問に思いますし、この検査で異常が発見された訳でも無いので、意味が有るんでしょうか?
この恵州空港、元々は軍事民用の共用空港で、1日10便少々しか出発していないかなり小さい空港です。
2時間以上前に着いたものの、人はまばらでチェックインカウンターもほぼ人がいない閑散としてましたので、チェックインから保安検査終了まで10分程度で終わってしまいました。
保安検査後の出発ロビーには食事できる店が4店舗、ラウンジは航空会社のものでは無く有料で入れる空港独自のもので、見る限りかなり貧相な感じでしたので、フライトまでの2時間待っているのが少し辛かったです。
ラウンジもありましたが空港が運営しているラウンジで有料、航空会社のメンバーでも有料のラウンジでした。
そうこうしている内に搭乗時間時間になったものの、搭乗口に行っても搭乗案内はなく更には電光掲示板には「搭乗終了/遅延」と表示されており、どっちやねん!と言いたくなるような状況でしたが、そのまま待っていたところ30分遅れで搭乗開始、出発となりました。
飛行機は深圳航空という中国国際航空のグループ企業でスターアライアンスに加盟しています。公式アプリで航空券購入時にANAのマイレージクラブ(スターアライアンスゴールドメンバー)のアカウントを登録していたので、自分が座る座席に水と新聞とブラケットが置いてありました。隣の席にはそのようなものが無かったので、そういう点で待遇の差を出しているのだろうと。
1時間そこそこのフライトでも軽食でパンと水とビスケットが貰えます。日系航空会社よりサービスは良いように思います。
空港到着後は特別な対応はなく、バゲージクレームで荷物を取ってそのまま出れました。
国内線ということもあってか、拍子抜けする程普通に抜けれました。
温州空港から鉄道駅のある温州南駅へ。そこから寧徳へ向います。
寧徳駅に到着した時には日も暮れていましたが、地方都市はどこも似たような風景なので、あまり面白くないですね。
この寧徳市、グルメや有名建造物・観光などはあまり分かりませんでしたが、たまたま夜ご飯を食べた中華ファミレスっぽい店で頼んだ麻婆豆腐、なんと値段が2元(37円くらい)!量は少ないが、これで白飯茶碗1杯くらいは全然いけるし旨い。久しぶりに食事で衝撃を受けました。
翌日は午前中に仕事を終わらせ、寧徳から上海へ。
寧徳から上海へ直行する列車があったのですが、1時間30分待ちだったので寧波市に少しだけ立ち寄って先週オープンした寧波阪急(大阪のデパート)を覗いて、上海へ。
この日も到着時間は午後8時、疲れたのもありさっさとホテルを確保し、休む事に。
中国という国、直接サービスを提供する企業で購入するのが最も安く購入できる事を知りませんでした。
WechatやAlipayでもホテル予約が出来ますし、探すのも楽なのですがここで購入するホテル・飛行機などは手数料が乗って支払う事になります。(一部は同じ価格の時もあると思います)
日本でも、公式サイトでの予約が最低価格補償をするという事で同じではあるものの、〇〇トラベルとかで予約するとたまにポイント10%とか30%とか付くものがある為、公式サイトでの予約をする事が無かっただけに、今後注意する必要があります。
と、少々後悔しながら2日目は休みました。
3日目〜帰宅。
朝からWebでのミーティング1時間30分(なが!)、ホテルチェックアウトした後展示場へ向かい上海モーターショーへ。
入場券、もちろんWechatで購入できます。というか、チケット売り場を見た記憶が無いですね・・・。
領収書(发票)もWechatで発行できます。
展示場ですが、やるべき事に時間が想定以上に掛かりゆっくり見る事が出来ずでしたが、トヨタが自社オリジナルEV車の発表など見所はいくつかありました。
しかし、上海という場所だったのか、最も人が多く集まっていたのはBMWブースのように見えました。どの車もちょっと先進的なデザインでカッコイイですからね。
そんなこんなで空港に向かう時間となりましたが、上海虹橋から浦東まで地下鉄で1本1時間30分、タクシーでも1時間強と本当に遠く時間も掛かった為、今回の出張で最も後悔しました。問題無く普通に飛行機には乗れましたが、羽田から成田くらい距離があると思います。
上海浦東空港、流石に大きな空港だけあって人も多く、保安検査終わるまで30分くらい掛かったかも知れません。
中国って飛行機の遅延がかなり多く、ちょっとした天候不良で直ぐに遅延、1時間遅れは普通という日本ではあり得ない運行となっていますが、今回は遅れ無しで出発・到着しました。
最後に。
久しぶりの飛行機での出張は良かったのですが、アプリで購入すると領収書(发票)の発行が何故か出来ず。色々と調べたものの自力での発行・入手が出来ませんでした。
たまに自分の身元を登録する際に、中国の身分証しか入力できないものがあり、これらの航空会社では一部それがありました。
しっかりと領収書(发票)発行出来るシステムを入れているアプリがあれば、大手航空会社公式アプリですら発行がままならない、鉄道に至っては発行すら出来ない(が、駅で紙きっぷ入手出来るので困らない)とアプリによって異なるので、ケチって苦労するくらいであれば、少々高くても代理店経由で購入した方が良いです。そういう意味では今回の出張は勉強になりました。