長年乗ってるのに、こんな事も知りませんでした。
去年11月からの一時帰国してた時に、12月末に中国へ飛ぶ予定でしたが3週間の隔離生活をした後1週間には春節を迎えるというスケジュールだったのであり、周囲の配慮も合って1週間遅らせて年越しに出発する事になりました。
購入してた航空券は正規料金で購入してた(と認識間違えていたのですが)し、ダイヤモンド会員だし余裕で即変更完了出来ると思い込んでたのですが、まさかのキャンセル待ちに。
一応、追加料金を払えば即変更出来るとの事で聞いてみたら何と10数万円とのことで、とても払える料金では無いのでキャンセル待ちを選択。
なかなか空きが出てこず焦ってはいましたが、申請してからフライト1週間前に席が確保出来た事で無事にスケジュール変更出来ました。
という事で、航空会社のキャンセル待ちについて。
航空券のルール。
まず、航空券のルールについて。
ここでは「ANA」「国際線」「エコノミークラス」という条件に絞って書いていきます。
航空券ですが、エコノミー(Y)・プレエコ(PY)・ビジネス(C)・ファースト(F)の4種類ありますがこれらは搭乗クラスと言い、座席のサイズ・サービスなどの違いがあります。
しかし、エコノミーの航空券を購入する時、運賃固定された異常に高い?「普通」運賃になっている事はほとんどなく、Webで購入する際、出発場所/到着場所・搭乗日・登場クラス・運賃の4つの項目を選択する事で最適な航空券が検索され提示される流れになっています。
運賃には予約クラスというのがありますが、無償で払い戻し可・有償だが払い戻し可・払い戻し不可(運賃返却が無い)だったり、予約変更も同様に無償・有償・変更不可だったり、ビジネスクラスなどへのアップグレード可否といった条件で運賃が大きく変わります。
例えば日本発⇒中国大陸行き(往復)の場合「Super value L-NN-2 (予約クラス:L)2022年4月1日以降ご出発分(2021年12月1日以降発券分)」で有れば、払い戻し不可・変更不可・必要旅行日数9日(最初の国際線搭乗日の翌日から換算)など、かなり厳しい条件ですがかなり安い運賃となります。
逆に日本発⇒中国大陸行き「Flex (予約クラス:B) 2022年4月1日以降ご出発分(2021年12月1日以降発券分)」の場合は、払い戻しは出発前で有れば20,000円の手数料で可能・変更無料で可能・必要旅行日数なしと、融通がある程度聞きますが運賃は変わります。

という感じで予約クラスによって運賃が変わります。
それと、この予約クラス出発地によって異なります。細かくは書きませんがややこしいです。
キャンセル待ち(空席待ち)とは。
文字通り、希望のフライトの予約・購入したいが満席などの理由で即購入できず、空きが出るのを待つ事を空席待ちと言います。
この空席待ち(航空会社のホームページ見るとこの言い方が正式っぽい)、国際線の場合は幾つか条件があります。
1、希望の予約クラスが空いていない場合。
希望より高い予約クラスが空いていれば、それを購入する事で航空券を入手出来ます。
なお、空席待ちが出来ない予約クラスもありますので、非常に安く購入した航空券だとそもそも空席待ちが
ない場合があるかもしれません。
購入済み航空券を持っている場合は予約クラスが同じかそれ以下であれば、手数料などの条件に従って変更
出来ますし、同等ではなく高い予約クラスしか空いていない場合は手数料などの条件+差額を支払う事で変
更が可能です。
2、特別運賃で購入出来る全予約クラスが空いていない場合。
正規運賃で購入する事で航空券を入手出来ますが、正規運賃を知る事はあまり無いと思いますので参考まで
に書くと、成田ー広州便の場合で片道正規運賃は約20万円くらいだと思います。
予約クラスが正規運賃では無いがかなり上位の方でも往復運賃で20万円もしません。
という事で、正規運賃がそれだけ高額なんです。
購入済み航空券を持っている場合も同じです。
3、正規運賃でも空いていない場合。
エコノミークラスに空きが無いので、エコノミークラスは乗れません。
搭乗クラス(プレエコとかビジネスとか)上げるか、エコノミークラスで空席待ちをすることになります。
Webでは(特典航空券を除き)空席待ち出来ません。
ANA電話窓口で行ってください。更に航空券の発行手数料が別途掛かります。(一部の人除く)
空席待ちを確認してくれる時間が決まっていて、その時間をちょっと忘れてしまいました・・・。
通常はフライト時間ギリギリまでは待ってくれません。
空席待ちを申請したらメールが来ます。
そこには、eチケットも添付されております。
空席待ちが取れた場合、メールでその旨の連絡が来ます。
ただ、私の場合はマイレージクラブ(以下AMC)に登録しているので、AMCをしていない人はどうなるのでしょうか?
この空席待ち、複数名が先に空席待ちをしている場合がありますが、割り当ての順番は先着順ではありません。
空席待ちの順番はご案内していませんとANA公式ページの国際線の方のFAQに書いてありましたが、ANAのホームページに国内線には順番が書いてあります。
下記の優先順位の上位から空席待ちを割り当てられます。
ダイヤモンドサービスメンバーだと、先にそれ以下のカテゴリーの大勢の顧客が空席待ちしていても先に呼ばれます。

国際線ではこのような順番とかの記載はありませんでした。
しかし、プレミアムメンバーサービスの関するページでは国際線でも空席待ちを優先させる文言はありましたので近い形ではあるものの、国際線は運賃規則が非常に細かく設定されている為、単純にプレミアムメンバー順とかに出来ない知れません。

実際に購入済み航空券の変更での空席待ちしたら。
ここでは実際に体験した内容をざっと書いていきます。
元々12月27日日本のある空港から羽田まで、29日に成田から中国広州までの日本国内乗り継ぎで復路の国際線チケットを持っていました。

これを翌年1月3日日本のある空港発、5日成田発に変更するつもりでANAのダイヤモンド専用のサービスデスクに電話。
この電話番号、台風とか大雪とかで欠航出まくりの時ではない限り、ほぼ1発・待ち時間無しでデスクにつながるのですが、この時(12月20日頃)は結構時間が掛かったのでちょっと嫌な予感はしていました。
電話が繋がり話したところ、購入してた予約クラスに空きが無いとの事。
正規運賃を支払う(現行予約クラスとの差額)か同じ予約クラスの空きが出るまで待つかの2択でしたので、後者を選択。
実はこの時に初めて自分が購入した航空券の予約クラスが正規運賃で無いこと、そして正規運賃がとんでもなく高い事を知ります・・・。
デスクの方がこの時点で8名の空席待ちがいるとのこと、ダイヤモンドメンバーなので優先される旨を伝えれくれました。(ただし1番手になる、などの話は一切無し。)
私の元々のフライトから遅らせるので、元々のフライトの日時までに空席待ちが出なかった場合は元のフライトの戻す旨を伝えていました。
それで一旦電話が終わった後、今度は逆にANAから電話が掛かってきたので、もう空席待ち出たかと期待したがこの世界的状況により空席待ちの確認期間を希望のフライトの日時ギリギリまで受け付ける旨の案内でした。
そして、元々のフライトの日の前日。この日になっても空席待ちが取れた連絡が無い為、夕方にサービスデスクへ連絡。
確認したものの、空席待ちが取れていないとのことでした。
それなら、元のフライトに戻したと依頼したところ、それも無理とのことでした。
色々と聞いたら、予約済みフライトからの変更時は空席待ちのフライトに変更したら予約済みフライトは取り消されるとの事で、元々のフライトは予約で満席とのことでした・・・。
ということで空席待ちの結果に関わらず、フライト変更が確定・・・、これでダメだった場合を考えたら憂鬱に。

右:eチケット02の内容。伊丹⇒羽田は確定。成田⇒広州は空席待ち状態なので「RQ」と表示。
結果的に、翌日になって空席待ちが取れた連絡があったので一安心ではありました。
最後に。
仕事で飛行機に乗り出して11年、ダイヤモンドメンバーになって8年以上とかなり利用してきたのですが、基本ルールを全然知らなかった事に自分でもちょっとびっくりしました。
よくよく考えると、1枚の航空券で便を2つも押さえる事は普通出来ません。
それだけの事だったのですが、万が一の事を想定してこうあって欲しいと思い込んでたところからのちょっとしたトラブルでした。
話は脱線するのですが、空席待ちをゲットしたフライト当日、チェックインカウンターで予定登場時刻を30分早くしてさっさと飛ぶとのアナウンスが。
中国側空港の対応に時間が掛かるので、それを見越した対応で協力して欲しいとの事でした。
この日フライトすると当分日本に戻れないので、ラウンジでゆっくりしたかったので結構残念でした。
