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【緊急】ANA便で座席無し!?便確保・振替対策の完全ガイド

最近のANAは何かと大変です・・・・

26年6月4日の台風6号で航空会社は多くのフライトで欠航となり、台風欠航ならではの混乱は過去も多数ありました。
しかし、ANA国内線の新運賃体系移行と予約システム変更が原因かどうかまだ分かりませんが、「購入したフライトの座席指定が出来ない」「実際に空港に行ったら座席がない」と言った話がSNSであちこち発生しています。
という事で、色んな資料やルールから今回のトラブルについて、私なりの推測から解説をしていきます。

個人的結論は、航空会社が設定しているルール自体は問題無し。調整不足と実務側の認識不足とシステムへの反映不足?

この記事は2026年6月時点の情報です。時間経過で変わる場合がありますので、最新情報は公式サイトをご確認ください。

Xのポスト 空港で「座席の余りがありません」と言われ、搭乗できませんでした

2026年6月4日のXで拡散されたポストです。

内容からすると、
・台風欠航の振替での予約
・空港で「座席の余りがありません」と言われた
・理由を聞くと「そういうプランで予約されたから」
⇒代替便によって予約殺到、振替前の予約がシンプル、なのかな?

時間経過しているので、多分色々と更新されてると思いますが一旦おいておきます。

利用への絶対ルール 約款

約款とは、事業者(企業など)が不特定多数の顧客と同一内容の契約をスピーディかつ効率的に結ぶため、あらかじめ用意した一律の契約条項。
一言で言うとルールブックです。
第1条(定義)からたくさん文言が出てきますが、効力の優先順位が存在します。

【約款や契約書などの効力優先順位】
最優先:個別に指定されている特約条項・・・専用の条件。例えば、乗り遅れたら自由席でも乗車不可となっている企画きっぷとか
その次:約款で後述で書かれている内容・・・前述で書いている内容補足や条件。例えば、旅客都合以外による変更/払戻とか
最低 :第1条(定義)そのもの・・・会社として一般的に実行する内容
※約款や契約書の内容によって上記とは異なるケースがあります。

約款についてポイントが2つあります。

①約款は会社が勝手に決める事ができません。
航空・鉄道・海運などの旅客手荷物運送約款は、各事業者が国土交通省の認可または承認を受けて設定しています。国のお墨付きあり。
公共交通なので、会社が旅客に対して一方的に不利になるような約款設定を防ぐ、逆も然りなど色んな観点から関係省庁が承認するものになっていますので、旅客が約款にケチをつけてもほぼ変更されません。

②契約書と異なり売買が実行されら=契約成立された時点で約款は効力発揮されます。
例えば、鉄道の列車遅延により飛行機に乗り遅れて駅員や鉄道会社にクレームをつける話があります。
鉄道の運送約款には、列車の遅延や運休に伴う損害について鉄道会社は原則として一切の賠償責任を負わない旨の記載がありますので、きっぷを購入した時点でこれを承知で鉄道に乗っている事になります。(乗車した列車の2時間以上の遅延による特急券払い戻し等は実施)

ANAの座席指定とは?(国内線)

新運賃体系となり、座席指定が出来るタイミングが変わりました。

【座席指定タイミング】
シンプル  :出発時刻24時間前から開始(元々のフライト時間)
スタンダード:時間関係なく、事前座席指定可能
フレックス :時間関係なく、事前座席指定可能

となっていますが、時間に関係なくオーバーブッキングで座席以上のフライト希望者があって全ての座席が指定されている場合はスタンダードでもフレックスでも座席指定出来ない状況になります。

引用:ANA公式サイト

予約便への搭乗手続きを求める旅客とは?

旅客手荷物運送約款 第14条(旅客都合以外による変更/払戻)(D)(オーバーセールス等による搭乗制限)に書いてある内容がこちらです。

会社都合により、予約便への搭乗手続きを求める旅客(会社の指定した時刻までに、会社の空港事務所において、有効な座席予約がなされている航空券の提示をして搭乗手続きを求めた者に限ります。)
引用:ANA旅客手荷物運送約款

座席予約している航空券を持っている人=予約便への搭乗手続きを求める旅客、となります。

これが前提で、オーバーセールス等による搭乗制限の話の整理をすると、
1.一部の旅客に対し座席の提供ができなくなる場合
⇒オーバーセールス等により座席不足が発生
2.有効な座席予約を有する旅客であって、会社の協力依頼に応じて自主的に当該予約便への搭乗を取りやめる者の募集
⇒フレックストラベラーを募集
3.搭乗を取りやめる者が十分でない場合は、会社の定める搭乗優先順位に基づき会社は旅客の搭乗をお断りする場合があり
⇒それでも座席が足りない場合、優先順位次第では搭乗不可
4.それらの旅客に対しては、本条(C)項第3号又は第4号による取扱いに加えて、会社の定める一定額の協力金の支払等を行う
⇒予約便への搭乗手続きを求める旅客に対して実施

という話となります。
ですので、座席指定出来ていない時点で「予約便への搭乗手続きを求める旅客では無い」ので、搭乗不可となった場合は本条(C)項第3号又は第4号による取扱いはあっても、会社の定める一定額の協力金の支払等を行いません。
という事になります。

搭乗手続き出来る=座席指定した旅客のみ!座席未指定=座席がなく変更を余儀される可能性有り!

これに対して色々と言いたくなる人もいらっしゃるでしょうが、これが現時点で国土交通省が承認した約款に書いてある内容です。

欠航や遅延の種類(会社都合?不可抗力?)

たまにある欠航、発生原因によってかなり異なります。

不可抗力による欠航とは】
・会社の管理不能な事実(気象条件、天災地変、ストライキ、暴動、騒擾、出入港禁止、戦争、敵対行為、動乱又は国際関係の不安定等の不可抗力を指すが、これらに限定されない。)
・予測、予期又は予見し得ない事実
・適用法令等
他にもあります。

会社都合による欠航とは】
不可抗力に定める事由を除いた事由。
・会社が航空便を取り消した場合
・合理的な範囲を超えて航空便をスケジュール通りに運航することができなかった場合
・旅客の到達地若しくは途中降機地に寄航しなかった場合
・予約した便の座席を提供できなかった場合、又は旅客が予約している乗継便への接続を不能にした場合

旅客からすると、どっちでも欠航だから同じような待遇をするべし!と言いたくなると思います。
が、会社側も商売でやってます。自社の責任の範疇でやれる事はやるが、やれない事・やる必要がない事はやりません。
会社都合なら旅客への補償金等がありますが、不可抗力だとそれがありません。これは座席クラスや上級会員などは関係無く適用されます。
特に欧米ではこのあたりは明確に差を付けてきます。法律も含めて。
以前、遅延補償の記事を書きましたが、そこでも少し解説入れてます。

 

世間で騒がせている事の説明

Xを全部読んだわけでないのですが、最初の投稿からするといくつか可能性が見えます。

ANAで予約していたのに、空港で「座席の余りがありません」と言われ、搭乗できませんでした。 理由を聞くと「そういうプランで予約されたから」とのこと…(は?) 大事な予定にも間に合わず 払い戻しもなし。 ちなみに台風欠航の振替での予約です。
引用:X

文脈は「オーバーブッキング」の話のようですが、「台風欠航の振替」での予約ともありますので、いくつかの状況が考えられます。

可能性①台風欠航の影響が出る前からこのフライトを予約してた、空港到着まで座席指定をしていなかった。前の便などで台風による欠航から振替求める旅客が大量に来たのでオーバーブッキングとなった。
可能性②元々予約完了してたフライトが台風による欠航となったので、振替便を予約したが空港到着まで座席指定をしておらず、振替旅客が大量に来たのでオーバーブッキングとなった(そもそも振替便予約時点で座席指定出来なかった可能性有り)。
※あくまで私がXの文脈からの推測ですので、事実が違えばこれから書く解説も変わります。
可能性③この文脈に関係なく、国内線の予約管理システム自体の大きな問題や欠陥。

ここから航空会社が判断した内容を読み取っていきますと・・・
どちらの場合も「第7条(予約)(A)(総則)1.予約は、会社の予約システムに座席が確保された時点で成立します。」とあるので、航空会社側としては金は払っているが予約完了していない事になります。これだと指定したフライトに乗れない可能性があります。
そして、予約が完了していない状態で振替旅客がオーバーフロー状態になりました。

次に可能性②は台風による欠航からの代替便への振替となり振替客で予約オーバーフローしたので、会社都合ではなく不可抗力からのオーバーブッキングとなると思います。
この場合は空席待ちモードとなる為、後述する優先順位順に席が確保される事になります。

可能性①の場合はちょっと可哀想というか不運というか・・・、可能性②の場合は不可抗力事由による変更と払戻のモード継続・・・、外野から見る限りどちらも仕方ない感じでしょうか。本人は大変だと思いますが。

可能性③は管理システムが異常な状況となっている場合、非常に厄介で大変な事になります。
私自身がSEではありませんので詳しく分かりませんが、管理システムを受発注の話をベースに説明すると・・・

【受発注における管理システムの解説 製造/小売業の場合】
以下の内容をPC・サーバー・ソフトウェアを使用して一括管理・運営します。
顧客注文:顧客が注文を入れる(方法は色々とあり)
受注登録:顧客からの注文データ(商品名、数量、金額など)をシステムに入力する。(顧客注文入力時に完了する場合もあり)
在庫引き当て:注文された商品が倉庫にあるか自動で確認し、在庫を確保(キープ)する。
出荷指示:倉庫や物流部門へ「この商品をこの住所に発送してください」という指示を自動で出す。
納品・売上計上:商品が発送・到着したステータスを記録し、売上を確定させる。
請求管理:締日に合わせて、システムが自動で請求書を発行・管理する。
⇒この流れを汲む中で、一連のルールや制限が設定されており抵触するとエラーが出て発注出来なかったり、出荷停止されたりします。

これを航空会社のフライト予約に当てはめると何となくわかると思います。
ここからが推測となりますが、ポイントとして
1、受発注の一連の業務フロー自体に問題?⇒恐らく無し。理由はエラー件数が全体注文数に対して多くない。
2、システムの中で一連のルールや制限が設定に問題?⇒例えば、座席指定オーバーブッキング数量などの設定が新運賃体系とマッチしていないとか。
3、その他?
このように書いたとはいえ、5月19日以前では台風とかで欠航してもこのような騒動にはなっていないと思います。
これ自体は顧客からは見えにくい問題でそもそもシステムに問題あるのか?航空会社から公表しないとわからないところではありますが、先日このようなアナウンスが発表されました。

ANAウェブサイトやANAアプリの動作に関しましては、継続して改善に取り組み、さらなる性能向上に努めてまいります。
(ANA公式ニュースリリースから抜粋)

この発表から、ちょっとしたシステムのエラーというか、他の問題というか、何かがあったのだろうという事です。
ユーザーとしては、気にせず(or我慢して)ANAを使い続けるか、ANAを使わない、の二択となります。

【解説】欠航などによる振替便の優先順位とは?

欠航による振替便は、恐らく空席待ちの優先順位が適用されると思います。

引用:マーク及びダイヤモンドサービス以下の優先順位画像はANA公式サイト

もしかしたら、運賃ルール別でも優先順位が決められるかもしれません。となると・・・

運賃ルール別で空席待ちの優先順位があるとするならば・・・高い順からこうなるかな?
ファーストクラス(フレックス)
ファーストクラス(スタンダード)・・・ANAカード優待割引も同格?
ファーストクラス(シンプル)

エコノミークラス(フレックス)
エコノミークラス(スタンダード)・・・ANAカード優待割引も同格?
エコノミークラス(シンプル)

どっちが優先されるのか?両方ミックスされての判定か?分かりませんが、金を落としてくれる旅客を優先する事は間違いありません。

欠航や振替便対策は?

国土交通省 航空局に連絡したら?とか、スタッフにゴネてオーバーブックの協力金吊り上げ?とか、ネガティブな文言が飛び交ってますが約款で決まっている上、旅客手荷物運送約款は担当当局の承認が必要でその承認が通っているので、会社側がこのルール通りに運営している場合は問題ありません。
もちろん、スタッフが約款から逸脱している内容で進めた場合等はダメですが・・・。

実際に今回のような事が起きた場合、いくらXでつぶやいて周りの人が同情してくれてもその時点で一番困るのは当人です。
じゃあ、対策はどうするか?答えます。

❶航空会社が言っている「予約」を出来るだけ早く完了させる。
 となると激安だからとシンプル運賃にすると24時間以内にでしか座席指定が出来ません。要は事故りやすい。
 座席指定=予約完了となる為、保険としてスタンダード運賃等支払い時点で座席指定できる運賃で予約してしまう事で未然に防げます。

❷航空会社の上級会員になって、空席待ちの優先順位を高くする。
 天候・災害・紛争など不可抗力な欠航の場合は特にこれが効いてきます。
 航空会社はお金を落としてくれる上級会員や高い座席クラスを必ず優先します。

❸国内旅行保険で希望の代替便に乗れず、余計な費用が発生した場合にこれで補填する。
 お持ちのクレジットカードで自動付帯であるか、利用付帯であればそのクレジットカードで航空券を購入した場合、保険が適用されます。
 もしくは個別に旅行保険に入っておくと同じような効力があります。

❹大まかなルールを知っておく事。
 ・座席予約完了=予約便への搭乗手続きを求める旅客。座席指定未完了は危ない!
 ・航空がいかなる理由でもフライトキャンセルした場合は(希望通りにならない可能性あるが)代替便への変更か旅行取消で支払済運賃が返却される。
 ・航空がいかなる理由でも遅延や運休に伴う損害について会社は原則として一切の賠償責任を負わない。
 ・旅客側がフライトキャンセルでホテル等の別費用が発生した場合は、フライトキャンセルの理由次第で変わる。

特に台風などの天災とかは空港自体大混乱しますので、これらの対策をやったとしても希望通りにならない、むしろ全然希望通りにならず仕事やプライベートへの影響が避けれない覚悟しておく事が1番の(精神的)対策になるかもしれません。

また、空港での確認が発生するケースもあります。
グランドスタッフが対応するのですが、新運賃ルール初めて2週間ちょっとという状況から、発生した事案を照らし合わせた際に旅客へ回答する内容が違うケースがまあまあの頻度であると思います。
もちろん、会社側の教育不足ではありますが、複雑な運賃ルールと台風の欠航による混乱、システム自体に一部想定外の欠陥があったとしたらならば正確に回答・対処出来る人はかなり少なかったのだろうと思います。現場の問題より指揮・運営している側の問題かな?と感じます。

最後に

新運賃体系と予約管理システムの切り替えを同時に行うというハードルの高い業務、ここに実運用開始2週間くらいで台風による大規模欠航で明るみに出た今回のANAの騒動。
これだけでもネガティブな印象ががっつり付くだけでなく、SFC改悪など、ユーザーにとってはネガティブ続きのANAですので、会社に与えるブランドの影響はかなり大きいと思います。
挽回出来るチャンスは、いち早く改善実施による解決と今月6月の株主総会での説明となります。
部外者から見てると非常に関心がある一方で、社内ではそうとう危機的緊張感を持って動いていると思います。

話はズレましたが、予約に関する内容は予約する時も航空券にも書いてませんし、誰かが教えてくれる訳でもないです。
自身でルールを理解しておき、早く対処する、リスクヘッジで少し高い運賃にしておく、旅行保険も入っておく、かなり稀にしか起きない事に対して自己防衛するか。
この辺りの事を少し興味を持ってもらえると、トラブル時混乱時でもストレスを増やさず目的地移動や帰宅が出来るかも知れません。

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