行く先によって、苦労する度合いが全く違います。
3月は深圳や長春、4月からは上海と中国の大都市で都市封鎖を起こった事により、顧客訪問はもちろん出張はとても行ける状況ではなかったのですが、5月に入りようやく行けそうな状況になった為、実際に行ってきました。
今の中国で長距離出張で起きうる事。
現在、中国国内にて高速鉄道や飛行機で省(都市によっては市)を跨ぐ移動をする場合は、色々と準備が必要となります。
❶行く前、行く先、戻った後のPCR検査が必須。
これは今までも同じですので今更感はありますが、1回の長距離出張で最低4回、2日以上外泊する毎に1回ずつ増えます。
乗り物乗る前に1回(あらゆる公的場所で陰性証明が必要)、到着した先で1回、帰りの到着先で1回、(市によって異なるが)帰って着た日から3日間のうちに2回(うち1回は前述の到着先の1回)の計4回の検査が必要です。
検査費用が掛かる可能性があるのは1番最初と1番最後ですが、1回あたり安いところで5〜6RMB(日本円で100〜120円)、総合病院だと15〜35RMB(300〜700円)で受診できます。
深圳など都市によってはアチコチに無料で検査を受けれるところがあったり、別の市では特定の公園で24時間検査を受けれるところもあります。
❷都市によっては隔離有り。
感染に特に厳しい都市、終息していない都市では市外から入った時点で強制的に隔離となる場合があります。
現時点だと大連とか、ちょっと前なら蘇州とかがそうでした。
近くに終息していない都市があると言う事だと思います。
❸高鉄のきっぷの購入が1週間先まで、(特に上海出発到着便の)運行本数削減。
日本だとJRなら1ヶ月前の午前10時から指定席券や寝台券などの購入が可能となります。
中国でもこの状況になる前は2週間先まできっぷ購入ができたと思いますが、現在は1週間先も購入出来ません。
また、運行本数も削減傾向で、上海は1日数本しか走っていない状況のようです。
といった感じで前もって予定が組めない状況であり、行く為の手間が非常に増えてしまい出張に行く気にならず、この記事を書いている時点でも同様の状況が続いてます。
高鉄(中国の新幹線)に乗った。
そんな状況なのに、出張に行ってきました。
行き先は湖南省は省都でもある長沙市。
今回の出発地である広東省南部からだと真っ直ぐ北に約700km北上したところにあります。
出発する駅では早速健康コード(QRコード)の提示があり、そこにいた事を記録する掲げてあるQRコードを読み込んで・・・、と広東省の健康コードは外国人だと読み込めない為、監視員に説明して中へ。
次はチケット購入は済んでるので、身分証明による本人確認と荷物検査です。駅ではきっぷを買っても使用する事は一切無く、身分証明がきっぷ代わりとなります。
乗る時間まで時間があったので駅の中のマクドナルドでコーヒーを買ってみたのですが、コーヒー大で12RMB(240円)と日本と比べて若干高い程度ですが、郊外のマクドナルドの朝マックだとこの値段でコーヒーが小になる代わりにソーセージマフィンが付いてきます。
ちなみに朝マックの値段は駅中駅近と郊外とでは値段が全く違います。大体1.5〜2倍くらい。
高鉄がきて乗り込むが、毎回多くの荷物を抱えて乗り込む人が多く、上の荷物置き場に置くスペースが空いてません。
全席指定の高鉄ですが今回の乗車では私が座るに誰かが占拠していることが無く、退かす手間がなく良かった。
乗車して約3時間乗りっぱなしでしたが、特に何もなく予定通りに到着。
時速300km出す時もありましたが、とにかく揺れが少なく日本の新幹線みたい(直線が多く日本より揺れてないと思います)なのですが、車内ではあちこちで会話やスマホでスピーカーから音出して動画見てるのでうるさいのと座席がなんとなくボロい感じで3時間を超えて乗るとしんどいですね。
そして、長沙南駅に到着。以前も記事で同じところに行ったのを書いた場所になります。
広州ほどではないですが、非常に広大なターミナルです。
改札通過までは普通でしたが、現在は改札出ても自由になれず湖南省の健康コードを入れて表示して健康であることを証明する、他省からの入省者はPCR検査が待ってます。
私が中国から見たら外国人なのですが、外国人だとWechat(微信)でこの都市の健康コードを表示する事ができず、Alipay(支付宝)で表示することが出来ました。
しかし、ここの健康コードは一旦表示出来るようになれば使い勝手は良く、広東省の〇〇な健康コードよりも全然良いです。
ちなみに広東省〇〇な健康コードは下記のような感じで面倒ですが、湖南省の健康コードはこれらのストレスは全く無いです。
・QRコードや陰性証明の表示までにタップする回数多い。また行程コード(直近14日間滞在した市を表示するもの)を1発で開けない。
・建屋や駅などに訪問した履歴を残すQRコードの読み込みが不可(何故か外国人のみ不可な謎仕様)。
⇒なので、店舗の入り口でコードを確認する人が、それを知らん場合はいちいち説明が必要。
・PCR検査を受ける際、別のQRコードの表示が必要。などなど。
都市によって要求が変わる健康コード、全国統一するとかでなんとかならんか?と出張する度に思います。
写真では撮ってませんが、駅から車を手配し高速乗って目的地に向かってましたが、高速出口で健康コードと行程コードの提示を要求されました。
帰りは行きと同じような感じで広東省に戻ってきましたが、到着して改札出た後はPCR検査(無料)がありました。
最後に。
今回の出張した感じでは、今だと北京・上海周辺でなければ去年の状況と比べて高速道路降りた時にコードの提示が要求があったくらいでほぼ変わらないようでした。
建物に入るのに48時間科72時間以内の陰性証明が無いと入れないとかの制限が多く、PCR検査の結果が表示されるまでは(これも場所によって変わりますが)12時間以上掛かる為、事前にそれらを見越して出発前に検査を受けておく必要があります。
しかし、都市によってルールが異なり、例えばパンダで有名な成都では飛行機で到着後四川省(成都市のものかもしれませんが)の健康コードのインストールが必要に加えて、到着時のPCR検査を受けてから24時間経過しないと健康コードのQRコードが表示されないような仕様となっており、行き先によっては到着後24時間経過後しか入れない場合もあります。
何かの国家的イベントがあれば、その度に緩和される噂が出ては実現されず気が付けばどんどん規制強化が進む状況です。
今年どころか来年もこんな状況になることを少し覚悟し、情報をいろいろ集めながらこの生活に慣れて行くしかない事を実感しました。