全然ちゃうよ、これファーストクラスやん。
前提:今回は特に無し。単純に楽しんでいただければ。

いよいよ、楽しみの帰り。
前回の続きです。
マンハッタンには夕方到着し、ブラブラあちこち観てはちょくちょく食事を取って、と楽しかったのですが、やはり真冬のニューヨークなので寒くて堪らん!という事で、JFK空港に戻り空港内で夜を明かす事にしました。が、羽田やシンガポールの空港とは違い、夜を明かすに打って付けのベンチ等がほぼ無く、店も大した店が無く、朝になるまで寝たり起きたりを繰り返しでした。
AM7:45にようやく私が乗る便のチェックインが開始され、往路の二の轍を踏まないよう注意していたもののやっぱりチケットが「Y」だったので、アップグレードの話をしてみたものの、私のへたくそ英語なのか駄目だったので日本人スタッフに相談したところ、無事に「C」のチケットにアップグレードされました!\(^o^)/


という事で安心して、出国手続き・審査を受けようとしたら、保安検査はあったものの出国審査は無いんですよね。去る者は追わず。何ともアメリカらしいですね。なので、アメリカ旅行するとパスポートに押印されるのは入国時のハンコ1つのみです。パスポートスタンプコレクターはちょっと寂しいかも知れませんね。
3時間前のチェックイン開始時間に合わせてチェックインしたのは、ラウンジでゆっくりする為でありシャワーを浴びる為でありました。もしこの恩恵を受ける事が出来ない状況であれば、こんなスケジュールで計画しません!くらいラウンジは重要な要素です。これは、出張行く時たまに好んで乗る深夜便の時でも助かってます。
このJFKという空港はターミナルがたくさんあるのですが、1つ1つが小さく出国前・出国エリア共にショップも少ないんです。前述の成田やシンガポールを知っている方々が見るとショボいです。お土産等の買い物するなら空港でせずにマンハッタンとかで済ませる事をお勧めします。
搭乗、そして離陸、新シートはどう?
搭乗時刻となり、私はいつもは搭乗最終の案内が出るまで狭いから飛行機に乗り込まないのですが、今回は違います。時間になって早々に搭乗、席を見てちょっとびっくりしました。完全に個室です。Webのページでは何度か見ましたが、実物は写真以上に良い感じでした。
過去に2度ほど近距離国際線路線でビジネスクラスを乗る機会が有り、それはそれで「やっぱり違うな」って感じで満足度は高かったのですが、これは次元が違いました。

まず、座り心地は周りを気にせず好きな体制で座れるので良いに決まっています。座面は硬めと記憶していますが、座面が広く背もたれの角度も自由に変えれるので長時間でも疲れません。ダイヤルをくるくる回すとその分だけ角度を自由に変える事が出来ます。
荷物や小物等の収納も離陸後の安定領域まで飛んだら、足元2箇所やディスプレイ左側などあちこちにあります。
最も目立つのがディスプレイですが、23インチでタッチセンサー付きのものでしたが、タッチセンサーなんて無駄な機能を・・・、手届かんやん!と思っていましたが、足を画面に伸ばすと画面に届くんですね。下品では有りますが、足で操作する為の機能ですね(確信)。他にディスプレイを操作するゲーム機のようなコントローラーは、他の航空会社でも採用されているものと同じ形状でした。テーブルはディスプレイの下から引っ張り出すタイプですが、重厚で広くガッチリした作りとなっていて、PC置いての作業でも安定感があります。
シートの通路側のドアは2枚構成で、背もたれに近い側は縦に、人が出入りしたり食事などをサーブする方は横にどちらもボタンで自動開閉できます。さらに真ん中の2列の席は通路と反対側にもドアがあり、これも開閉します。今回は私一人なので開ける事は無かったのですが、家族がいると会話や食事の時は開けておき、寝る時は閉めるといった事も出来ます。
それと、結構重要かも?というのが、備え付けのヘッドフォンです。ビジネスクラスなのでソニーでもWH-1000XM3等のハイエンドクラスでは無いものの、フライト中のエンジンや空気抵抗音等をある程度かき消してくれるので、ノイキャン付きのヘッドフォンやイヤフォンを持っていない方は良いかと思います。
機内での過ごし方。
離陸して1〜2時間したら早速食事になりました。フルコースのように順々に食事が出てきます。火もマイクロウェーブも使えずオーブンレンジで温めるだけでも、これだけのものが提供出来る事には味以上に驚きです。ビジネス以上は盛り付けなどがあるのでCAさんが本当にやる事が多くて大変ですね。しかし、個人的に飛行機でこんなに豪華な食事を食べたいかと言われると、実はそうでも無いんです。自身が小食である事、ラウンジでも軽く食事が出来るので完全空腹状態でも無いので、飛行機の中では軽い食事の方が向いてる気がします。

乗って3時間くらいでしょうか、せっかくの満喫も多分風邪を引いたようで体が熱く若干フラフラする状態になっていました。中国からのフライトを含めると往路約24時間飛行機に乗り、入国審査で引っかかった後で半日NY観光し、空港で夜を明かすという過去稀に見る行動をしていた事もあり、体調おかしくなって当然ですが、せっかく良い席に乗ってるのにゆっくる寝る事にしました。ですが、それこそがこの座席最大の魅力でもありました。座席が完全フラットに出来て足先まできっちり伸ばしてゴロンと寝ることが出来ました(私の身長は174cm)。長距離便でこれが出来るのは本当に良いです。身長180cmくらいまでは大丈夫、相当の高身長になると足を曲げないといけません。上半身は広く、足元が狭くなっていますが、このビジネスクラスは対面(航行方向と航行逆方向)になるように設置されており、狭い機内でもビジネスクラスの座席数を出来るだけ確保する為の設計にしていると思われます。
ホテルほどでは無いですが、かなりゆっくり寝たした後、着陸前2回目の食事となります。2回目の食事は量は控えめですが、非常に美味しく頂きました。飛行機の中はこれくらいがちょうど良いと改めて思いました。
食事が終わって1〜2時間後に成田空港に着陸し、無事に予定通り日本へ帰国する事が出来ました。さっさと自宅に帰り、旧正月休みを過ごしました。

最後に
乗る前からずっと感じていた事がありまして、カタール航空にQsuiteというビジネスクラスがあります。今回紹介したTHE Roomの1年?2年くらい前にデビューしたと思いますが、英Skytrax社が年1回項目別で最高だったものに賞を与える大会?があり「ベスト・ビジネスクラス」に選ばれています。このQsuiteとTHE Roomが構造から個室感など非常に似ているんです。THE RoomはQsuiteデビューする前から構想・設計していた筈なので、Qsuiteを真似したとは思いません。しかし、明らかに違う何かがあるともっと感動したと思いましたが、その違いを見出す事が出来なかった事が唯一の残念なところでしょうか。デザインは圧倒的にTHE Roomの方が良いですが、一度は乗ってみたいところですね。

全体的に非常に素晴らしいフライトでした。ビジネスクラスは普段乗れないので乗る前からテンションが上がりますね。体調は良い方が良いに決まっていますが、体調が悪くなったからこそ高額の座席のありがたみを感じる事が出来ました。
それと、CAさんの接客も良かったです。ビジネスは座席が多く、やる事も多い中で常に笑顔で対応する事や色んな事への配慮を要求される為、大変な業務だと思います。仕事なので当然なのかも知れませんが。
このシートが色んな便で採用されるようになると良いですが、ゴロンと寝る事を考えると9時間以上のフライトであれば満喫出来ると思いました。こういう席は一人ではなく二人で乗る方がテンションが上がる事でしょう。
早くコロナが収束し、自由に飛べる日がくれば、もう1度くらいは乗って楽しい旅行に行きたいですね。もちろん弾丸では無い余裕のあるスケジュールで。