3ヶ月掛けて解説したが、結局良く利用するところがベストですが、そもそも・・・
2〜3ヶ月掛けてJRのネット予約、ガイドブック的に作りましたが、結局どれが良いの?という話になります。
私のような、定期的に特急乗車のベビーユーザー目線・たま〜に旅行行く人目線で検証します。
2025年1月時点での私の主観のアンサーとなります。
対応出来る範囲が広い3つの予約サービスに絞っています。
基本は自社路線のみ安い
当然ではありますが、JR各社は一般法人で売上や利益を生み出す必要があります。
なので自社エリアでの売上が一番なのでそのエリア内での優遇が最優先となります。
例外としては、一部の列車ではエリアを超えての優遇があります。
EX予約⇒東海道・山陽・九州新幹線
えきねっと⇒北陸新幹線
e5489⇒北陸新幹線、山陽・九州新幹線、JR東海管轄の在来線特急(EXサービス会員限定)
エリアを超えた直通列車、もしくは在来線に力を入れていないJR東海だったりです。
ざっくり一覧にまとめるとこんな感じです。
予約サイト (運営会社) | 乗車券🎫 | 在来線🚆特急券 | 新幹線🚄特急券 | チケットレス乗車 | 紙のきっぷ受取 |
えきねっと (JR東日本) | 全国予約可能 東日本管轄で割引きっぷ有 | 全国予約可能 東日本・北海道管轄で割引きっぷ有 | 全国予約可能 東日本・北海道管轄で割引きっぷ有 | 新幹線eチケット(東海道・山陽・九州以外) 在来線チケットレス(別途交通系IC or 乗車券必要) | 東日本全部と東海の新幹線各駅と在来線駅の一部 |
e5489 (JR西日本) | 新潟福島以南まで予約可能 西日本管轄で割引きっぷ有 | 新潟福島以南まで予約可能 西日本・九州管轄で割引きっぷ有 | 新潟福島以南まで予約可能 西日本・九州管轄で割引きっぷ有 | 新幹線eチケット(北陸新幹線のみ) 在来線チケットレス(別途交通系IC or 乗車券必要) | 西日本全部と東京都区内・成田空港・東海/四国/九州の一部の駅 |
EXサービス (JR東海) | 予約不可 | 会員であれば、e5489で予約出来る割引きっぷ有 | 東海道・山陽・九州新幹線のみ予約可能。(西九州は不可)各新幹線で割引きっぷ有 | EXサービス | 東海・西日本全部、九州指定席販売駅(一部不可)、東京都区内/横浜市内/川崎駅の指定席券売機、四国の高松駅 |
また、発券後の変更も変更可能の場合でも紙のきっぷ受取可能場所ですら対応不可だったり。
例えば、えきねっとで東海道新幹線のきっぷを予約、名古屋駅や新大阪駅の指定席券売機で発券してしまうと、いざ変更したくなってもその駅の駅員さんやみどりの窓口でも変更対応出来ない為、再度きっぷ購入となります・・・。
⇒駅員さんが変更対応してあげたいと思ってもシステムが対応しておらず何も出来ないので、駅員さんに怒って💢詰め寄らないように🙇
それぞれのサービスの解説はこちらをご覧ください。
自社クレカ等とのコンボもありだが・・・
オンラインでのきっぷ予約は、JR自社カードでの決済を優遇しています。
特に東日本と西日本では顕著です。
定期券購入の場合は恩恵が大きく、例えば・・・
東日本エリア+ビューカード(ベーシック)+モバイルSuica定期券でポイント5%(常時)ゴールドなら6%
西日本エリア+J-WESTカード(ベーシック)+モバイルICOCA定期券でポイント1.5%(常時)ゴールドなら3%
どちらもICチャージへの決済もポイント1.5%以上付与
と他のクレカではなかなか無いポイントが付与されますので、これならわざわざクレカを作ってもアリで、こうなってくると大分話が変わってきます。
特にえきねっとでの予約をビューカードで決済すると確実に3%以上付きます。
但し、JR東日本グループのサービス以外では0.5%なので、JRにどっぷり依存している人向けでしょうか。

結論は?
それぞれの乗降車エリアで最も価格や利便性で恩恵を受けれるのは、基本的に以下の通りです。
乗降車エリア | 在来線でエリア内完結 | 新幹線でエリア内完結 |
北海道 | えきねっと | えきねっと |
東北 | えきねっと | えきねっと |
関東(東海道新幹線除く) | えきねっと | えきねっと |
甲信越 | えきねっと | えきねっと |
中部(東海道新幹線含む) | e5489 | EXサービス |
北陸 | e5489 | e5489 |
関西 | e5489 | EX予約 or e5489 |
中国 | e5489 | EX予約 or e5489 |
四国 | e5489 | 新幹線無いが、EX予約 or e5489 |
九州 | JR九州ネット予約 | JR九州ネット予約 |
料金が高く、使用する可能性が高いものの、最も値引きが少ない東海道新幹線の場合は事情がちょっと変わってきます。
上記ではEXサービスと書きましたが、もし既にビューカードゴールド所有している人であれば、えきねっとで購入もありです。
なんといっても、えきねっと予約でポイント8%はデカいのですが・・・、
・年会費11,000円の元を取るとなるときっぷだけで137,500円以上決済が必要
⇒東京〜大阪 5往復でようやく元が取れてる、それ以上でようやく恩恵を受けれます
・デメリットも大きく「東日本エリア外できっぷ受取のハードルが高い」「指定席をシートマップで選べない」「発券後の変更や返金が東日本エリア外では不可能」
となかなか厳しい制約があります。
となる為、J-WESTカードエクスプレス(プラスEXも)で年会費1,100円払っても、EX予約すれば現金で5往復で4,900円安くなる上、クレカのWESTERポイントやEXポイントも付与され、EX早割も利用可能で更に安く乗車出来ます。
モバイルICOCAチャージも1.5%付与もある為、JR東海エクスプレス・カードよりも便利です。列車変更もICで乗れますので改札通過しなければ大丈夫です。
東海道新幹線で東京〜大阪間の移動だと最適解は以下な感じでは無いでしょうか。
在住エリア | 所有物 | 東海道新幹線使用頻度 | ||
月に1往復以上 | 年に6往復 | 年に3往復以下 | ||
東京・関東在住 | JR定期所有+ビューカード+モバイルSuica所有 | ビューゴールドカード所有ならえきねっと(発券・変更注意) 発券・変更が手間ならEX予約(ビューエクスプレス特約) | ビューゴールドカード所有ならえきねっと(発券・変更注意) 発券・変更が手間ならEX予約(ビューエクスプレス特約) | ビューゴールドカード所有ならえきねっと ないならネット予約で買わない。早期予約割引利用するならスマートEX(還元率1%以上のクレカ) |
上記以外 | EX予約(プラスEX) | EX予約(プラスEX) | ネット予約で買わない。早期予約割引利用するならスマートEX | |
大阪・関西在住 | JR定期所有+J-WESTエクスプレスカード+モバイルICOCA所有 | EX予約 | EX予約 | EX予約 |
上記以外 | EX予約(プラスEX or J-WESTエクスプレスカード必要) ビューゴールドカード所有ならえきねっとも可 | EX予約(プラスEX or J-WESTエクスプレスカード必要) | ネット予約で買わない。 早期予約割引利用するならスマートEX(還元率1%以上のクレカ) |
ビュー・エクスプレス特約からのEX予約でビューカードゴールドで決済してもビューカードのポイント付与は0.5%
8%にする場合は、えきねっとで予約支払いが必要です。
最後に
上手く使えば確かにお得になりますが、覚えるのが面倒で使い分けしてまでやるかと言われると微妙かも知れません。
現に家族が年3回程度の東京〜大阪間の新幹線移動をする人にそれ用で別途クレカを作るかと聞いたら、面倒だから作らない!と言われました。
年数回程度であれば、指定席券売機(みどりの券売機)orみどりの窓口で買う方が断然楽ではあります。
ですが、ヘビーユーザーでない場合でも2名以上で長距離利用するとなると俄然変わってきます。
特にEXサービスとe5489では2名以上での割安なきっぷが出てきますが、1回片道一人当たりで2,000円以上安くなるものもあります。
また、JRのクレカ+定期券購入とのコンボで使うとポイントの貯まり方が全然違いますのでおすすめです。
私の場合は、定期+月2回以上JRで長距離移動があるので、年間5万ポイントくらい貯まりました。本当に使い方次第ですね。
最近はキュン♡パスやWESTERポイント全線フリーきっぷのいった超絶お得なきっぷを出してきておりますので、頻度が少なくても一考するのは良いかも知れません。
という事で、本人の環境などの前提が変われば、ベストな選択も変わります。
手間と値段と天秤に掛けると、調べる作業や時間・使い分ける作業など見えないコストを考えるとヘビーユーザーか物好きでなければそこまで得する事はないかも知れません。なにせ1回の決済金額が大きくないので。
海外旅行のように一撃10万以上が2割3割安くなるのであれば変わってくるのでしょうが。
考え方次第ですが、プレイスレスな時間を買うという意味でネットできっぷ予約+IC乗車で・・・という考え方も有りです。
超繁忙期1ヶ月前で、東海道新幹線乗車で8%貰える事に目が眩み、えきねっとで予約し券売機発券しようと駅に行ったら2台とも埋まっており15分くらい並んで待つ羽目になりました・・・。