沢山あっても、結構使い道困ったりします。
また、スマホのニュースアプリで女性週刊誌で掲載されてたお得に航空会社を利用する記事がありました。
前回は航空運賃について安いよって話でしたが記事内容はかなり甘い内容となっており、鵜呑みにすると逆に損するような内容でした。
今回はマイルについての記事でしたが、内容を見る限り結構まともな内容にはなっていました。
ただ、使い道がごく一部しか書いていない為、今回はマイルを使う事について掘っていきます。
マイルってなに?
距離の単位の1つで1マイル=約1.6kmです。航空会社のマイルも同じ距離を意味しますが、それ以外に搭乗したフライトの距離(マイル単位)に応じてもらえるポイントを指します。航空会社のサービスの1つで航空会社の会員に入会が必要です。
搭乗する方法以外にもいくつか入手する方法がありますが、今回は割愛します。
航空会社のマイルは貰えると、色んなものに交換出来ます。
どんなものに交換出来るでしょうか?
2022年12月時点でのANAの内容となります。時間経過により内容が変わる場合があります。
ANAのマイルで交換出来る物
色々ありますが、ざっと羅列していくとこんな感じです。
1記事に全部の内容を書いてしまい、かなり長い為下記の一覧表から見たい内容の文字をタップかクリックすると、詳細に飛びます。
・特典航空券
・アップグレード特典
・航空会社のポイント
・国際線超過手荷物料金
・ツアー
・ホテル宿泊
・レンタカー手配
・グルメ
・空港関連サービス
・アクティビティ
・オンラインツアー
・ネットショップで買い物
・美容、健康
・提携先ポイントと交換
となります。
フライト向けでの利用
マイルは航空会社のサービスなので、航空券への交換から上級座席にアップグレードするなど航空券などのフライト関連で利用できるものが多いです。
飛行機をよく乗る人にとっては、とてもありがたく最もお得に利用できることになります。
逆にいうと、飛行機に全然乗らない人にとっては、○ソの役にも立たない特典となりますね。
①特典航空券(国内線・国際線・提携航空会社)
「特典航空券」とは、ANAマイレージクラブに入会して貯めたマイルで交換できる航空券のことです。ANAの国内線と国際線のほか、提携航空会社の航空券にも交換できます。
引用元:ANA公式サイト
マイルを払う事でフライトチケットと交換出来る、1マイルあたりを現金通貨に変換すると最もお得に交換出来るものとなります。
マイルを航空券に交換するとMAX1マイル10円とかになり得る特典航空券、利用する事があれば本当のお得になります。
ANA国内線
比較的安いマイル数で航空券をゲット出来ます。
距離によってマイル数が変わりますが、イメージとしては東京(羽田・成田)⇔大阪(伊丹・関西・神戸)間は距離にして280マイルとなっていますので、0〜300マイル区間で必要なマイル数となります。片道5,000〜7,500マイル必要です。
必要マイル数に幅があるのは、時期により変わってくる為です。
ハイシーズンは長期連休があるような繁忙時期、ローシーズンは旅行閑散時期、レギュラーシーズンはそれ以外の時期という感じです。毎年変わりますので公式サイトでご確認下さい。
プレミアムクラスの特典航空券の設定は有りません。
申請は運航ダイヤ期間ごと(年2回)の一斉予約が開始されます。
・夏ダイヤ(3月の最終日曜日~10月の最終日曜日の直前の土曜日)分は毎年1月下旬頃受付開始予定
・冬ダイヤ(10月の最終日曜日~翌年3月の最終日曜日の直前の土曜日)分は毎年8月下旬頃受付開始予定
ANA国際線
出発都市・到着都市・搭乗の対応クラス・シーズンの4つ構成で必要マイル数が決まります。
国ではなく、都市と書いた理由はごく一部の国で都市によりZoneが変わる為です。
国内線とは異なり、設定されている全搭乗クラスで特典航空券を入手する事が出来ますし、往路と復路で搭乗クラスを変える事も可能です。
最も1マイルあたりの円換算の価値が高そうなのは日本⇔ニューヨーク往復でファーストクラス・ローシーズンだと150,000マイルです。普通に買うとローシーズンでも片道180万円・往復360万円する時もありますので、とてもお得ですね。
こんなケースは稀ですが、1マイル=10円前後の価値になる事は多いかも知れません。
国内線と異なり、出発時の355日前の日本時間午前9時より申請が可能です。
提携航空会社
航空会社では、航空連合のような集団に加盟しているケースがあります。
ANAであればスターアライアンスになりますが、その集団に加盟している他の航空会社でもマイルで特典航空券を取得する事が出来ます。
出発国・行き先・搭乗の対応クラス・シーズンの4つ構成で必要マイル数が決まります。
但し、一部の航空会社ではファーストクラスは特典対象外のケースもあります。シンガポール航空とか。
必要なマイル数は自前の航空会社と比べて若干の増減があるものの、似たような感じです。
共通点
この特典航空券は、制限としては
・便ごとに座席数が決まっています(確保席数は非開示)。
・対象はAMC会員本人と、本人の配偶者・同性パートナーおよび2親等以内のご家族最大10名様が利用可能(事前登録必要)
・別途、国内線は旅客施設使用料が、国際線はサーチャージや諸税が掛かります。
ANA便に限りですが、国内線は定期的なマイル減額キャンペーンもやっており、国際線でもたまにハワイ便とかで少ないマイル数で航空券GETできるチャンスもあります。
②国際線アップグレード特典(ANAおよびアライアンス)
アップグレードとは、既に購入している航空券の座席クラスをレベルアップさせる事をいいます。
ANA国際線
航空券には、使用機材によって最大4つの座席クラスがあります。
国際線であればエコノミー、プレミアムエコノミー、ビジネスクラス、ファーストクラス(海外の航空会社であれば別の呼び名があります)の4つが一般的です。
このアップグレード特典は、購入した航空券の座席クラスをマイルを利用してレベルアップさせる事が出来ます。
・エコノミー⇒プレミアムエコノミー
・エコノミー⇒ビジネス
・プレミアムエコノミー⇒ビジネス
・ビジネス⇒ファースト
ANA国際線のどんな予約運賃クラスでも良いわけで無いです。
一定以上の運賃クラスが必要になります。詳しくは公式サイトで。
スターアライアンス加盟航空会社
提携会社でも座席のアップグレードが可能です。
必要マイルなどはANAのものとは異なりますので、公式サイトでご確認ください。
共通点
この特典航空券は、制限としては
・特典航空券でのアップグレードは出来ません。
・アップグレードしたい座席クラスに空きが無ければアップグレード出来ません。
・対象はAMC会員本人と、本人の配偶者・同性パートナーおよび2親等以内のご家族最大10名様が利用可能(事前登録必要)
・エコノミーやプレミアムエコノミーからファーストへのアップグレードは出来ません。
・アップグレードは1便で1回のみ。
③ポイント(ANA SKYコイン、ピーチポイント)
マイルとは異なるポイントの話が出てきました。なので、そのポイントの解説からしますと、
ANA SKY コインは、ANAウェブサイトで航空券や旅行商品(国内ツアー・海外ツアー)のお支払いにご利用できる電子クーポンです。
引用元:ANA公式サイト
ピーチポイントとは、Peachの運賃や料金などの支払いに使える!航空券購入時の支払手数料が他の支払い方法よりおトク!
引用元:Peach Aviation公式サイト
ということで、これらのポイントでも航空券を購入出来ます。どちらも1ポイント1円として使用出来て、有効期限があります。
マイルからANA SKYコインに交換する場合、通常は1マイル=1ポイントですが、会員ステイタス状況と1度に交換するマイルの数量によって交換倍率が最大2倍まで増えます。
これを利用し、更に毎月29日にある「ANAにキュン」とかで期間限定で発売される(国内線)ANA SUPER VALUE SALE時にANA SKYコインで購入するとマイルによる特典航空券よりもお得に航空券が購入出来る場合があります。
一方、ピーチポイントは500マイル⇒450ピーチポイントと還元率は若干悪いです。
なお、ANA SKYコインをピーチ関連のサービスに利用は出来ません。逆も然りです。
特典航空券と違う点としては、特典航空券で搭乗してもANAマイルやプレミアムポイントが貯まりませんが、ANA SKYコインを利用して入手したANAの航空券で搭乗するとANAマイルやプレミアムポイントが貯まります。
それ以外にも、SKYコインならANA Traveler‘sの国内・国際商品(ツアー商品)、ピーチポイントならPeachの航空券に対する座席指定・手荷物お預けや航空サービスに付随する税金や手数料に充てる事が出来ます。
④国際線超過手荷物料金お支払
ANA国際線の超過手荷物料金について、ANAのマイルでお支払いできます。
引用元:ANA公式サイト
旅行での利用(フライト以外)
各項目について解説する前に先に2つのクーポンの存在を解説します。
いくつかの項目ではこれのみという項目がある為です。
ANAバラエティクーポン
イメージとしては結婚式とかで貰えるカタログギフト的な感じです。
最低10,000マイル以上で20,000・30,000・・・と言った感じでいくつかのグループに分かれており、いろんなサービスを受けることができます。
・大阪空港の駐車場
・沖縄美ら海水族館の年間パスとショップやレストラン利用券
・乗馬クラブクレインの乗馬体験
・有名レストランやホテルでの食事
・マッサージ利用券
・ホテル宿泊(リッツ・カールトン、シャングリラ、セントレジス等)
ANAデジタルクーポン
イメージとしてはマイルを〇〇円分のクーポンに交換して、対象店舗で利用する感じです。
10,000マイル単位で交換が必要で10,000マイル=1,000円分x10枚となります。
利用できるところは、ANA関連が多いです。
・ANA FESTA(国内線の売店)
・ANA DUTY FREE SHOP(国際線制限エリアにある免税店)
・IHG ANAホテルグループ
・タクシー、ハイヤークーポン
・羽田空港のペットホテル
・ゴルフ場(2か所)
・美容院
・レンタカー
・キッザニア
①ツアー
ツアーについてはマイルで特典を受ける事が出来ず、一旦ANA SKYコインへ交換してツアー代金を支払う事になります。
ANA SKYコインへ交換については、上記③ポイント(ANA SKYコイン、ピーチポイント)を参照ください。
②ホテル
いくつか選択する事が出来ます。
1つ目:ANAワールドホテル
海外のホテルの予約時にマイルで決済が出来ます。
世界各国で約1,500,000軒以上のホテルを取り揃えているようです。1マイル=1円で利用可能。
2つ目:ANAトラベラーズ ホテル
日本国内のホテルや旅館のお支払いにマイルで決済が出来ます。
1マイル=1円で利用可能。ホテルの件数としては楽天やじゃらんのような専門サイトよりも少ないと思いますが、それなりの軒数があります。
3つ目:ANAバラエティクーポン(上記参照ください)
4つ目:ANAデジタルクーポン(上記参照ください)
③レンタカー
ANAデジタルクーポン(上記参照ください)での利用となります。
④グルメ
1つ目:世界のGOHAN
2つ目:日本の美味しいを宅配
どちらも宅配サービスで、世界各地の美味しい食事やワイン、日本の食材をマイルを使って購入できます。
マイルで決済する場合は全額マイルで決済が必要な感じです。
3つ目:ANAバラエティクーポン(上記参照ください)
⑤空港関連サービス
3つ目:ANAバラエティクーポン(上記参照ください)
⑥アクティビティ
1つ目:ANAオプション
国内外で旅行する際に、オプショナルツアーや送迎サービスやWi-Fiルーターレンタル等を申し込む事が出来ます。
2つ目:映画GIFT
10,000マイルでムビチケ10,000円分と交換できます。有効は6ヶ月目の末日まで。
3つ目:ANAバラエティクーポン(上記参照ください)
4つ目:ANAデジタルクーポン(上記参照ください)
⑦オンラインツアー
文字通り、PCやスマホの画面で観光スポット巡りや大人の社会見学などが出来るようです。
当日ツアー視聴だけでなく、グッズや食事や食べ物が付いてくるものもあります。
日常向けでの利用
旅行以外の買い物系、という感じの括りとなっています。
①ANAショッピング A-Style
いわゆるネットショッピングとなります。1マイル=1円で利用可能です。
Amazonとか楽天と比べると、品揃えや同じ商品だと値段は安くは無いと思いますがポイントとしては
・ANAオリジナル商品がある。
例えば、実機のスラストレバーとか、モックアップですが座席とか、ANA機内サービス用品とか。
・(期間限定)マイル利用で20%(有効期限付きですが)マイル還元。
と言った感じで、飛行機好きだったり、上手く使えば結構お得に買い物が出来たりすると思います。
②ANAセレクション
特定のマイル数で商品と交換できるものとなっています。
また、プレミアムメンバー限定のセレクションもあります。
限定の方の内容は、ちょっと高い時計やオーダースーツ等で100,000マイル以上必要なものもあります。
こちらでもANAオリジナル商品がありますが、A-Styleとは被らないようになっています。
(期間限定)マイル利用で20%(有効期限付きですが)マイル還元もあります。
③ANAが伝える日本の逸品 WA+YO SHOP
人間国宝の作品から、暮らしに寄り添うわモダンな商品まで。日本の魅力が詰まった伝統工芸ECサイト。
引用:ANA公式サイト
という事でA-StyleともANAセレクションとも異なった商品を取り扱っているネットショップでも利用出来ます。
父の日や母の日とか、誰かにプレゼントする時に重宝しそうなショップです。
④提携ポイント交換
後ほど詳しく解説します。
⑤グルメ
前述のグルメと同じ内容となっています。
⑥美容・健康
1つ目:ANAバラエティクーポン(上記参照ください)
2つ目:ANAデジタルクーポン(上記参照ください)
3つ目:2020年からの流行している件の検査キットコースです。
提携先へのポイントの交換
大体は10,000マイル単位で10,000ポイントに交換出来る感じになっています。
交換したポイントは殆どの場合で1ポイント=1円として利用できたりします。
・スターバックスカード
・楽天Edy
・三井住友カード「キャッシュバック」(※1)
クレジットの支払い金額に充当出来ます。
・鉄道系クレジットカードのポイントやチャージ(※1)
・楽天ポイント(※2)やTポイントやSポイントなど
・三越伊勢丹、タカシマヤ等の百貨店などのポイント
・投資サイトのポイント
※1:対象となるクレジットカードを所有している事が必要な場合があります。
※2:楽天ポイントは10,000マイル⇒8,000ポイント
モノによってはポイント交換上限があったりしますので、注意は必要です。
お得なのは?
当然、航空会社が提供しているサービスに利用するのは最もお得です。1マイル=何円換算する基準なら、
1位:国際線特典航空券
上位座席になる程効果が出ますが、必要マイルを貯めるのが大変なのと座席自体が少なく、当然人気なので予約が取りにくい・・・。
2位:国際線アップグレード
海外に行く人であれば利用価値大。但し、購入した航空運賃が低いグレードだと利用不可だったりと制限が厳しい。
3位:国内線特典航空券
制限が少ないので比較的利用しやすく、日帰りでも行ける為、使い勝手が良いかと。
やっぱり、航空券関連になってしまうんですね。
ただ当の本人は飛行機全然乗りません・・・な人は、ネットショッピングや提携先ポイントに交換して日常生活で利用できるようにするのも良いですが、両親へ旅行のプレゼントで利用するのも良いかも知れません。
自分の使用経験は・・・
実際に使用したのはSKYコインへの交換を3回?4回?くらい。
交換数が多いほど交換倍率も上がりますので、累計で結構なマイル数を使用しました。
手続き自体は簡単で、交換が反映されるのも申請完了してから数分です。
前もって交換する必要は無く、フライトの予約を取る直前でOKです。
あとは、2022年9月に一時帰国するのに国際線特典航空券を利用しようとフライト2ヶ月半前に申請しましたが、待てど暮らせどキャンセル空きが出て来ず・・・。
フライト本数も少なく超絶混む時期で、往復運賃が中国発着のエコノミーでも30万を余裕で超える運賃しか無かった時期でしたので、取れた方はラッキーだと思います。
この時は、ビジネスで往復19万程度と安い運賃ががありましたので、それで一時帰国する事になりました。
肌感ですが、国際線は混雑する時期とかであれば6ヶ月以上前から申請しないと厳しいかも、です。
追加 新生ANA Pay
22年に書いた記事でしたが、23年から1マイル1円でリアル店舗で使えるようになったANA Payがあります。
記事にはしてますので、以下のリンクからご覧ください。
最後に
現金で購入出来る物であれば、保有マイル数や交換先の条件があるものの、かなりの範囲で交換できるので、使い勝手の良いポイントサービスだと思います。
所詮はマイル・・・、と思ってても長期間チリツモしてると、気がついたら数万以上のマイルが貯まってたりしますので、航空券で海外旅行だったり、結構大きな買い物が出来たりしますので、貯まった時のワクワク感は大きいと思います。
但し、有効期限があります。最長でも36カ月後の月末まで期限が切れてしまいますので、気が付いたら有効期限切れという事が無いように注意しなければなりません。
かく言う私自身が使い道に悩んでおりますが、ようやく海外にも不自由なく行けそうな環境になってきましたので、来年は1回くらい特典航空券を利用したいのですが、予約がなかなか取れないんですよね〜。